少し長い話になってしまうのですが
わたしには2015年の脳外科手術以来(この時はくも膜嚢胞の摘出手術を受けています)
ずっと悩んでいたことがありました。
それは術後に
◎楽譜が以前のように読めなくなったこと
◎鍵盤がおかしく見えること
どちらもピアニストという仕事をする上で
とても困っていました。
原因がわからなかったこと以前に
自分がどういう状態で上記のようになっているのか、それがわからなかったことが
悩みを大きくさせていたように思います。
『楽譜が読めないんです』という言葉で
お医者さんに相談すると
『読めない…というのは
文字や音符が見えないということかな??』
って受け止められちゃうんです。
ただ私は、見えないのではなくて
(見えづらくはなった気はするものの)
『読めない』んです。
五線紙の楽譜を読む方だとわかると思うのですが
【楽譜を読む】という言葉には
たくさんの作業が入ってますよね。
①目で見た楽譜の音を頭で理解する
(ドレミファソ…として置き換える)
②どちらの手のどの指でその音が鳴らせるのかを考えて指先に司令を出す
③実際に指で鍵盤を押し音を出す
【楽譜を読む】という言葉には
この①〜③の作業全てが含まれていて
その連続であり繰返しであるので
読めない=見えない、とか、理解できない
というわけではないのです。
それをお医者さんに説明するのが
できなかったです(^_^;)
(語彙不足…かな…)
それ以上に伝えられなかったのは
◎鍵盤がおかしくみえること…。
これは、お医者さんはもちろんそうだし
ピアノが弾けるスタッフさんや友人にも
うまく説明できなかった…(^_^;)
それを敢えて言葉にするとするならば
★演奏中に突然焦点が合わなくなるような感じ…
★裸眼とコンタクトとメガネを強制的に連続でつけかえさせられているような感じ…
というよくわからない日本語になります…笑
とにかくどこを見てるかわからなくなってしまう。
高速に指を動かすところや跳躍するところは
目で追うことができない。
ただ、小さい頃からピアノを弾いていたので
目で一つ一つの鍵盤を凝視できなくても
なんとなくは弾ける。
その感覚だけを頼りに弾いている感じでした。
だったらいっその事対策として
鍵盤がわからなくなってしまう箇所は
目をつぶって弾こう…と
練習のときに目をつぶったりもしました。
しかしながら、ビビリなので
本番中に目をつぶるなんて
怖くて結局一度もできず、
結局目を開けたまま弾くので
本番中に鍵盤がおかしく見えてしまい
どこを見ているかわからなくなる
という状態が2015年の脳外科手術以降
ずっと続いていました。
先月と今月は2015年とは別の病気で
あらたに脳外科手術を受けましたが
今回の手術の術後合併症として『半盲』と
なったことを先日先生から説明を受けました。
事前にそういうリスクがあることは
きちんときいていました。
もちろん
半盲ではないことに越したことはないので
嬉しくはないのですが
2015年からわたしを悩ませていた
上記の症状が半盲を含む視神経の
症状だったことがわかって
実は少しスッキリしました。
『半盲』という言葉は今回はじめて知りました。
私は正式には『左上1/4同名半盲』で
左右両方の目の左上の1/4が見えていない
ということだそうです。
見えていないといっても、
見えていない部分が真っ黒なわけでも
透明なわけでもないです。
景色があることはわかっているのに
うまく認識できていない…という感覚でしょうか…。
視野が狭い…という状態みたいです。
なんとなくものの見えづらさは
感じていましたが、なんとなくのレベルでした。
階段の上り下りで
急に段差を見失ったり
本や楽譜で次の行や段を見失ったり。。
見失いはするけど見えてないわけではなかったので
精神的な問題かな…と思ったりしていましたが
今回『半盲』というキーワードが
与えられたので調べてみると
【視線を移動する際に
対象物を捉えるのに相対的に長い時間が必要で
視線を移動しても対象を適切に
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