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本日も当ブログをご覧頂きまして有難う御座います。
どうも テツヤ です。

 

本日の作業紹介は、神奈川県からご来店頂いた「日産 クリッパーリオ(NV100)」で御座います。

 

 

今回のご依頼は「パワーウィンドウが動かなくなった」不具合の修理で御座います。

ご自身でのスピーカー交換作業後に症状が発生。

ドア4枚ともにパワーウィンドウが機能せず、ヒューズが切れていたので交換するも改善せず。

ドライバー席ドアの集中スイッチの故障かと思い交換するも改善せず。

これ以上の自己修理は難しいとの事でご入庫頂きました。

 

先ずは症状の確認です。

どの状況でヒューズが切れるのか?確認の為にヒューズを交換してみます。

 

 

クリッパーのヒューズBOXは、グローブBOXを外すと右側に見えます。

これの真ん中にある30Aのヒューズが、その問題のヒューズです。

何をするとヒューズが切れるのか?確認の為に新品交換してIG ON。

 

 

すると、その瞬間にヒューズが飛ぶ。

IG ONで飛ぶという事は、スイッチで操作する前の段階で不具合が発生しているという事に。

お客様がDIYで行った作業は、フロントドア2枚のスピーカー交換と、ドアミラーウィンカーの取付のみ。

症状の発生がスピーカー交換作業後という事は、この作業時に何かがあった可能性が高い。

車両配線図を確認すると、各ドアのスイッチコントロール線は、一旦全てD席の集中スイッチを経由する。

ここをバイパスして各ドアスイッチに直接繋がっているのはIG線のみ。

D席の集中スイッチは既に交換されているので、怪しいのはIG線という事になる。

という事で、今回は先ずIG線を追いかける。

 

取り敢えずヒューズBOXとD席集中スイッチの通電を確認しようと、D席側スイッチパネルを開けると謎の後付け品を発見。

 

*画像は修理後のもの。後付け品の配線がサイズ違いのエレクトタップで取り付けられていたので修正♪

 

事前情報では、DIY作業で装備された部品は「スピーカー」と「ドアミラーウィンカー」との事でしたが、これはどう見ても、それらとは違う…。

スピーカーもサイドウィンカーもウィンドウスイッチとは関係ないけれど。

しかしこちらはウィンドウスイッチのコネクタ線に繋いでいるので、思いきり関係してるじゃないっすか…。

この時点で、若干の嫌な予感を感じます(汗

社外品を見つけたら、純正の戻してみるのもセオリーのひとつ。

という事で、これを取り外して点検。

するも、症状は改善せず。

という事は、この後付け品は無関係という事に。

そんな訳で本筋に戻り、ヒューズBOXとD席集中スイッチの通電をチェック。

結果、問題無し。

もしかしてアースかも?と思ってチェックするも問題無し。

 

という事は「ヒューズBOX〜D席スイッチ間」ではなく、それ以外の3つのドアにあるスイッチとの間で、何かしらの問題が起きている可能性が高い。

それではと、ヒューズBOXと助手席側スイッチの間をチェック。

結果、P席側も問題無し。

 

それじゃ後席ドア2枚のうちのどれかという事に?

後席は2枚ともスライドドア…ちょっと大変だな…と思いつつ、気合を入れてチェックするも、後席ドアまでのスイッチも問題無し。

結果、ヒューズBOXから各ドアまでの配線には問題がないという事に。

 

という事は何処だ?

IG ONでヒューズが切れるのに、そこに至るIG線は何れにも異常が無い…。

ここにきて、事件は迷宮入りの可能性が高くなってきました。

などと冗談を言っている場合ではなく、原因を探さねば(汗

 

さてこういう時は、全ての先入観を捨ててニュートラルな思考になる事が大事です。

そして浮上する容疑者は、既に交換されているというD席の集中スイッチ。

交換済とはいえ、当社で交換したものでは無いので、容疑者リスト入りさせます。

 

取り敢えず、元々装備されていた、壊れていると判断された純正スイッチに交換してみる。

 

 

…こいつ…動くぞ!

ウィンドウの初期化設定をすると、AUTOも問題なく作動。

念の為にヒューズをチェックすると、こちらも切れておらず正常。

結果、犯人は交換済のスイッチという事に。

しかし何故!?

 

ここで二つのスイッチを見比べてみる。

 

 

左側が修理用に取り付けされていたスイッチ。

右側が壊れたと判断された、元々装備されていたスイッチ。

双方の見た目は全く同じ。

 

 

しかし裏側の品番を確認すると、この2つは別の品番。

左側はスペーシア用、右側はエブリィ(クリッパー)用。

そして後ほどお聞きしたところ、交換したスイッチは中古品との事。

つまりは、別の車のスイッチを使用した事による不具合か。

または、故障部品を使った事による不具合だったという事に。

そもそもとして、複数車種で使用する共通部品であれば品番は同じはずだし。

中古部品は余程注意しないと、壊れている部品を売られるリスクがあるので。

つまりは初めからクリッパー用の新品に交換していれば良かったというお話。

という訳でもなく。

 

さてそうすると、どうしてスイッチを交換する必要が?という疑問が残るのですが。

後ほどお聞きすると、そもそもの発端は、DIY作業後にウィンドウのAUTOが作動しないという事だったそうで。

そこから色々とネットで調べて…だけどダメだったので当社にご相談を頂いたという事でした。

その情報が最初にあれば、ご入庫頂いた時点で解決できていた可能性もあった、というお話でした。

私もまだまだ勉強が足らんですね…すみません。

 

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