宇野 side

宇「、、西島さん、顔赤いですけど 、、」

西「っっ気にするなっ。」

宇「ふふ」

可愛いその反応。

西「わ、笑うなっ」

トントン────

西「入れ。」

声を低くして唸るように言った西島さん。

?「失礼します。体調はどう?実彩子ちゃん。」

眼鏡をかけた顔の整っているけどいかにもチャラそうな人が入ってきた。

西「まだ安静にしてた方が良さそうだ。あとその呼び方やめろ。」

?「そっかー。実彩子ちゃん、俺、隆弘の側近の日高光啓。以後、お見知りおきを。

そう言って深々と頭を下げて私の手の甲にキスをしようとした日高さん。

西「チッ。色目使ってんじゃねぇ。」

そんな日高さんにつよーい蹴りをいれた西島さん。

痛そう、、、。

日「痛ぇ、、。隆弘、悪い知らせだよ。」

西「なんだ。」

日高さんは私をちらっと見て西島さんに耳打ちした。

それを聞いた西島さんは顔色を変えて極道の西島さんになった。

西「よく聞け、実彩子。末吉がお前を探してる。俺的にはすぐにでも潰してやりたいが、お前はどうしたい。」

嫌そうだけど私の意見もしっかり聞いてくれるんだ。

優しいな。

宇「まだ気持ちが整理できてないけど会ってしっかり話したい。」

西「分かった。お前ここで暮らせ。どうせ帰る家ないんだろ。」

宇「はっ !?」

日「もう、隆弘。びっくりするでしょ。直球すぎるわ!実彩子ちゃん、今の改訳すると隆弘は実彩子ちゃんのことが好きで離したくないらしいyっっ」

西「うるせぇ。あとその呼び方やめろって何回言ったらわかるんだ。実彩子さん、だろ。」

本日2度目のいたい蹴りを入れられた日高さん。

宇「あ、あの、、。私、まだ立ち直れてなくてあなたの気持ちに答えられるかどうか、、。」

西「大丈夫だ。お前は俺を好きになる。それまで俺はお前を待つ。とにかくここで安静にしてろ、な?」

その言葉がどれだけ嬉しいか。

ほんと、この人には感謝しかない。