【武本和大 THE REAL】
彼らがまだ音大生の頃に知り合い、「凄い子達が出てきたなぁ」と思ってたのが6年前。
和大 武本(p) 佐藤 潤一(b) 北井 誉人(dr)
卒業後、それぞれの道で活躍の場を広げながらも、このユニットは今も続き、生来の可愛らしい人柄はそのままで、その音楽性は頑固なまでにストイックに、でも自由に楽しげに、深く広くなっていく。ジャズミュージシャンだなぁ。
「自分の生きる道は”音楽”だ」と、10代の頃から自分に見える人が、日本に何%いるだろう。
しかも、その頃そう思っても、勘違いと気づいて諦める人、挫折してやめる人、が現実には大多数。
そこも当たり前のように越えて、プロとして残っていく人は、実は、とても特殊でレア。
でも、私の周りは、そんな人達ばかりで、ストイックが当たり前な環境が、私にとっては、とても心地よい。
世の中の99%の人が一生かけてもできないことを、その場でやってしまう。
生まれ持った才能と、その才能があるからこその、その分野に持つ興味と好奇心と、芯を見る力。
しかも、観客を喜ばせ、人に幸せを与えようとする。自分のことしか考えない輩が多いこの世の中で、どれだけ奇特な存在なんだ。
そう思わせてくれるミュージシャン達に、最近ほんとによく出会う。優しさに泣きたくなる。
長く生きるほどに、いろんな社会で色々な人を見るから、余計にそう思うのかなぁ。
彼らとともにいられることを、ありがたいなぁ、と思う。
