10歳に戻る日。 |  わたし日記

 わたし日記

  毎日のこと なんとなく綴ってる日記です



小さい頃 仲良しだった。


ずっとずっと 手を繋いで。


色んなこと 一緒に笑おう。


時々 泣いたりもあるよね。



あの日から。



坂の上から 大きな声で呼んでも。



あの橋まで かけっこしても。




靴音は 


もう 聞こえない。



あの日から

10年が過ぎた。


10年間
いつも一緒だった。



あの日から
私達は ずっと一緒だった。




姿は見えなくても


声は聞こえなくても


ずっと感じてた。



今年も また



10歳の私達に戻りましょう。







今日が 娘の友達の10回目の命日です。

毎年

必ず みんなで騒ぎます。



今年は
みんなで パパとママとも
お酒飲めるね。


10歳のままなの?




いえいえ。


同じだけ大きくなって
お空で 20歳になったよね。



みんなと いつも一緒だもん。



待っててね。






玄関には 毎年皆の靴が大きくなり
もう 外に出さないと入りきらなくなりました。


男の子も10年間 お花を買ってきます。

女の子はお化粧したり 華やかになりました。


子供たちが 年2回
花を買う花屋さんは

こんなに大きくなったの?と
毎年 驚くそうです。


パパとママは 嬉しそうに
いつも大歓迎してくれます。

涙を流すのは いつも酔った大人です。


子供を亡くしして
苦しんでいる方は 沢山います。

哀しみは消えることなく

でもこうして歩いて行くしかない


忘れることは出来ないから
私達は 今でも仲良しです。


時に
辛い思いをさせてるんじゃないかと・・
思ってしまいます。


「大きくなった顔が想像できない」

と、
パパがいつも言います。


命日以外でも
飲み仲間なので 時々騒ぎます。
親同士で。


親も10年歳を重ねたので
年々 涙腺が崩壊します。



おじいちゃんとおばあちゃんは

毎年 夏は蕎麦
冬は りんごを送ってくれます。

申し訳ない気持ちで
胸が熱くなります。



病気で
生きたくても生きれなかった命。


何年も生きようと 辛い治療も頑張った
小さな身体。


予期せぬ もう目覚めない瞳に
哀しみは続くのです。

何年も何十年も。




だから。

自ら決して 命を捨てないで。


目の前の小さな命も

自分の一時の感情で

消してしまう事 

決してしないで ほしい。