まず最初にお断り申し上げます。

このブログには鉱物採取の成果は何もありません。

ですから鉱石の綺麗な写真もありません。最後まで読むと後悔すると思います。

しかも、長いです。(前置きからして長い)

スルーすることをおすすめしますか?

これ「おじゃましますか?」の吉本のパクリです。


11/2の夜に1人で自宅を出て、愛知県設楽町延坂の水晶産地に行きました。

日本のハーキマーダイヤモンドと呼ばれるほどの透明度の高い水晶が採れるそうです。(誰かの受け売り)

そして、いずれはダムに沈んでしまうそうですか?(くどいですね)


初見の地なのでまずは道の駅したらで車中泊し、3日の早朝に万全の状態で迎いました。

色々なブログを頼りに向かったのですが何とも場所が分かりません。散々探し回ってようやくそれらしき場所の近くまで辿り着きました。

しかし、あたりはダム工事が行われており、4時間かけてやって来たにも関わらず、露頭があると思われる場所へは通行止めで行けません。

近くの工事のおじさんに聞くと、行っちゃあダメだそうです。

ああああ〜〜、ああああ〜〜、👎👎オワタ、オワタ 


私がめまいでふらついていると、歩いてなら行っていいとのこと。

「でも遠いよ」

OK、OK🆗🆗

行きます、行きます、どんだけ遠くても歩いて行きます。

そして肝心の水晶の事を聞くと、

「けっこうとれるよ」

まさに天使のお言葉、ヘルメットかぶったちょっと人相の良くない天使さん。


それからの道のりは、ハーキマーダイヤモンドを思い描き、ワクワクが止まりません。幸せだー。

道端の石ころもやけにキラキラしています。

もうすぐかなあ?と思っていると、突然の通行止め?????

大きな工事の音が聞こえてきます。

前方の工事のおじさんは、大きな腕❌を出しています。

今度はヘルメットの堕天使だ。


ガーン😨😨😨😨、ほんとにオワタ。


大事なダム工事です、しかも祝日にご苦労様です、頭が下がります。


しかし、しかし、ク〜〜っ、です。


よし、これから糸魚川行こう、このままでは気がおさまりません。

車までの長い道のりをトボトボ戻り、糸魚川までの経路を確認すると、下道で6.5時間、チョロいね。出発です。

しかし、塩尻に来た辺りで、億劫になってきました。どうせ拾えんし。


そうだ、長野の水晶産地に行けばいいのか。俄然テンションが上がってきました。

さっそく調べてみると、何と「鉱石マニアの聖地」があるそうじゃないですか。先程はヘルメット堕天使にやられましたが、今度は聖地というからにはキリスト様か?

別にキリスト教じゃないけど。


湯沼鉱泉旅館

ネットでは宿泊しなくても1000円払えば所有している山に入れるらしい。

そして水晶採り放題‼️

ミスドの食べ放題に匹敵するわ。

ちなみに嫁さん11個、娘11個、私6個でした。


いっそのこと今晩はその旅館に泊まろうかとも思いましたが、ネットにあった旅館のビジュアルに圧倒されて、やめときました。

とりあえず電話してみるとおばちゃんが出て情報通り1000円で入山出来るとのこと。時間は午前6時頃から🆗


この日は、道の駅蔦木宿で車中泊。

ここは温泉があって料金もお値打ちです。

しかし、あまり眠れませんでした。

ワクワクがヤバかったからです。

翌日、ちょっと遠慮して6:20に到着。




ホントにネット通りの風情。

やや右の岩の上には猫ちゃん、室内にもストーブのすぐ側に3匹いました。

中に入るとおばちゃんが出てきました。

ほっぺが真っ赤です。

とても人当たりがいいおばちゃんで、ニコニコしながら説明してくれます。

道順や水晶産地が記された手書き地図をくれました。

私がマムシを警戒して、

「長靴で登れますか?」と聞くと、

「運動靴の方がいいねえ」

「登りはキツイですか?」

「まあ、登りっていうか歩く感じかなぁ」


この時の私のイメージ

ハイキング感覚でいいか?

楽勝、楽勝☺️☺️


そして現実

山までは結構遠い(すぐ裏だと思ってた)

最後の道が未舗装。

4WDをおすすめします。

私は、軽バンの4駆ですがトンガリ石が多くてパンクがかなり心配でした。

現地には私1人で他に誰もいないので、そもそも場所がそこであってるのか不安。

おばちゃんは、登山口は草が踏まれてるので分かるよ、って言ってましたが、かなりかなり不安。

何とか踏まれてる草を見つける。

そして地図に従って登り始める。

目指すは、おばちゃんがいいのが採れると言っていた付近。

よーし、やってやるぜ。

ハーキマー、ハーキマー

(何でもハーキマー)

さっそくズリがあって、おばちゃんは、この辺りでも水晶が拾えるって言ってましたが、落ち葉や苔でとても拾える感じはしません。

それでズリを無視して登る。

ここで気付く、おばちゃん、「歩く感じ」って言ってなかったか?

まあ、歩くといえば確かに歩くんですが、ほぼ四つん這いです。

しかも、落ち葉の絨毯、コレはめちゃヤバです。

とにかく滑る、立木につかまるが、半分くらいは腐ってて折れる。

そして、お尻から滑り落ちる。

完全に落ち葉滑り台。

公園の落ち葉滑り台は安全が確保されてますが、ここは下手したら死にます。

これ、完全に舐めてました。

めちゃ甘。

久しぶりに大アマの皇子発動しました。


何度も転びながも進む。

30分くらい経って辺りを見回す。

50メートル下に車の屋根が見える。

あれ?こんなところまで車が来れるんだ。

場所を確認するために下りてみるとズリに出た。なんか見覚えがある。

まさか?まさか?

ここって最初に登り始めた場所じゃん、あの車、どう見ても私の車。

死ぬ思いで山を登り、一周回って下りてきたってか。


いいよ、いいよ、こんな事もあるよ、まだ8時前だし。

再チャレンジ。

今度は間違えんぞ、位置を修正しなが登る。

しかし、この地図分からんなあ、途中のテラス1は何となく分かったが、テラス2が分からん。

四つん這いでさまよう。疲労困憊で辺りを見回す。

あれ?すぐ下に沢が流れてる。

そして、道が見える。

まさか?まさか?

あの道は車止めたすぐ先の道じゃん。

またまた、車に戻って来たってこと?

絶望しかない。


再再チャレンジ。

流石にこれだけ山をぐるぐる回れば何となく位置関係が把握できたぞ。

四つん這いで取り付き、1時間くらいでおばちゃんがいいのが採れるって言っていた場所の30m下まで到達。

しかし体力残量10%、しかもどこかで転んだ時にペットボトル落とした。

のどがカラカラ、「オレ大丈夫か?」

と言おうとしたら、

「オレたいちょうぷか」

と中国風発音。

以前にも書いていますが、発音が中国風になった時は、脱水症状のシグナル。


勇気ある撤退。


落ち葉の上を転げながら何とか生還です。

ケガしないで良かった。


という事で今回は落ち葉にやられました。

いつ行けばいいのかということですが、

夏は、ヒル、ダニ、ヘビで問題外。

冬は雪、やっぱ雪解け直後がいいのかなあ?

もう一回行ってやる。

それと、設楽の水晶、ダム工事がやってない正月に行ってやる。


落ち葉の絨毯


川上村の紅葉




では、また。