2~3か月前に行っていたアメリカ旅行の話です。(長文)
ホリディでのアメリカ滞在中はレンタカーを借りていました。
LAX空港で借りるなら、ダラーレンタカーが安くていいんですが、
友人に迎えに来てもらって、郊外の友人宅から借りるとなると
ダラーはなくて、ハーツがあったので、ハーツで日本から予約
してました。
ハーツなら日本語サイトもあるし、日本にも営業所があるので。
カリフォルニアは基本、車ないと動けないです。
流しのタクシーもないし、バスはかなりの貧困層が使うものらしく
なんだか危険らしい。
(ごく一部の路線だとバスも安全らしく、ビバリーヒルズに近い
エリアに住んでいた留学中の後輩は、車がないので、ふだんは
バス利用で、買い物行くのにもいっしょに乗ったことあります)
友人の車を借りて運転するのもいいけど、保険がないので、
結局レンタカー借りて保険にも入っておくのが、短期滞在には
一番の安全策のようです。
レンタカーはフルインシュアランスで契約します。
カリフォルニアは州法で決まっている保険に2つくらい入っていれば
いいんだけど、必要なものだけピックアップすると、最終的な金額が
現地のオフィスで手続きするまで分かりにくいし、あちらの方は
計算まちがったりするので。
不要な車内の盗難保険とかも1日数ドルなので、1週間以内なら
あまり高額にもならないし。
それに、イザなにかあったときに、アセって英語がスムーズに
話せるとも限らないので、紙1枚見せて、もしくは緊急連絡先に
連絡して、ことがスムーズにはこぶならば、そちらのほうが安心。
こうして、万全に予定をたてて、10時にハーツでレンタカーを
借りるはずが、連れて行ってくれる友人が朝スポーツジムへ
行ったままなかなか帰って来ず、到着したら10時40分。
なんだか、ハーツのオフィスに車がまった見当たらない・・・。
予約用紙を見せると、「30分過ぎたので、他の借り手に貸したよ」
との返答。
OHHHHHHHHHHH NOOOOOOOOOOOOOOO!!!
いつも空港そばの大きなレンタカーオフィスで借りてたから、
分からなかったけど、こういう郊外の住宅街の中にある所だと
そのあたりはきっちりしてるんだねぇ~
で、もうひとつの地元のドメスティックなレンタカー会社に電話
してみると、「15時からなら、借りれる」とのこと。
15時にそのオフィスに行くと、ブロンドのきれいなお姉さんが
受付で、しかもすっごいフレンドリー。
カリフォルニアってどこ行っても、けっこう店員さんとかが
愛想いいような気がする。
NYなんてさ・・・ブツブツ
友人も、すっごい丁寧にフレンドリーな笑顔で、店員さんとかに
話しかけてて、「アメリカ人は傲慢」っていう、あたしの偏見は
今回見事に覆されました。
車種はコンパクトでお願いしてたんだけど、「今 この車が
戻ってきたけど、これはどう?」とリンカーンみたいな車を
案内された。
「コンパクトの値段でいいよー」と言われたけど、いくら
アメリカの道路が広くても、「こんな大きな車運転したこと
ないから、ヤダ。」と言うと、また ちょうど戻ってきたばかりの
別の車を見せられ。
まだ 洗車がすんだばかりで、水しぶきがついてる。
「こんなすぐ貸し出す車で点検とかちゃんとやってるの?
大丈夫なの?」とか、友人にささやくと、一応全部点検してくれて
「動くから大丈夫じゃない?」と言われ、希望のコンパクトカーで
なく、ミッドサイズのシボレー マリブに決まりました。
シボレー マリブ
このときのじゃすみんの予感は当たることになり、新たな
伝説を作ることになる。。。
アメリカ レンタカー歴は3度目で、前回・前々回はクライスラー車
だったのよね。
アメ車を運転すると、いかに日本の車が小回りがきいていて、
ストップ&スタートがスムーズか分かる。
でも、意外にもアメ車もよくわからない機能とかついていたりして
車内のボタンがいっぱいついていたりする。
一応、カーナビも借りたんだけど、これも前回と同じくガーミン社の
GPSだったんで、言語選択も使い方も問題なし。
しかし、このカーナビ、前回、サンフランシスコ周辺で反応が悪く、
ハイウェイの出口をことごとく間違う結果となり、2時間以上
時間をロスしてしまった悪夢がよみがえる。。。
今回はロサンゼルスだしねー、と思っていたら、やっぱり
インターステイトやらフリーウェイの出口や分岐が混み行ってる
ところでは反応が遅く、しかも時間がかかるほうを選択していたり
して、微妙だった~。
iPhoneとかiPadのGPSつけたナビのほうが、すごく分かりやすかった。
心配性なので、ガーミン社のカーナビと自分のiPhoneのグーグルマップ、
友人のiPadのカーナビと3つ同時に起動させていたのねん。
ハイウェイで2時間の距離と言っても、車が通るだけの
砂漠みたいな人気のない場所で迷ったりするのは避けたい。
もし車で事故ったりしても、あの砂漠みたいな原っぱのほうへ
奥深く入るのは危険らしい。
ヘビとかいたりするらしいし、しかも土地が広大なので、脱水に
陥ったりすることもあるという噂。
それでも、運転していると、180度から照りつける日光で、
クーラー入れて、ジュース飲みながら運転していたのに、
なんだか熱中症になったっぽかった。
運転しながら、なんだか眠くて眠くて仕方がなくて、でも
日本みたいに道の駅とかPAとか安全な場所はなくて、
もしそういうところに駐車して仮眠なんてしていたら、警察に
職質されたり、ヘタしたら強盗に襲われたりする可能性も
あるらしいので、家に帰りつくまで、なんとかがんばらなくちゃ。
広大なアメリカだけあって、単調なハイウェイが続くので、
以前も運転中眠たくなることはあったけど、今回は明らかに
症状が違う。
眠気と頭痛がおそってきて、なんだか目がかすんでくる。
その日は2時間ほどかけて、デザートヒルズアウトレットへ
行った帰りで、まだ家までは30分ほどある。
なんとか15時ごろ帰りつくと、その日は夜中まで頭痛で
起き上がれず。
たぶん熱もあったようで、アメリカの病院へ行くか考えたけど、
きっと行っても何時間も待たされて点滴だけされるのなら、
がんばって水とビタミンウォーター飲んでおこうかな、と
ずっと寝てました。
その日、友人の友人が来ていて、パーチーやってたんだけど、
じゃすみんダウンで、その輪に入れず。。。残念。
良く寝ると、翌朝は気分がよくなっていて、5時から起きて、
周辺を散歩。
友人宅はゲーテッド・コミュニティ内で、周辺は塀で囲まれ、出入りの
セキュリティは万全なので、一人で歩いていても安全なんです。
朝からカフェとか行って、地元のおいしいパン食べたりして
ローカルっぽく過ごしていたところ、車を借りているレンタカー
会社から、連絡があり、前に借りていた人が忘れ物をしているから
一度車を戻してほしいとのこと。
友人が電話に出て、「忘れ物あるか見てあげる」と言うと、
「いや、お客さんのプライバシーだから」と言ったらし。
実は昨日、ダッシュボードのコンソールボックスにサングラスが
入っているのに気がついたんだけど、もう2日たっているし、
忘れた人はローカルの人かもう遠くへ旅立ってしまった人だろうから
レンタカー返す時に、伝えればいっかぁ~~~、とめんどくさくて
勝手に決め付けてました。。。
やはり、人間正しく生きるべきだね、と反省しきり。
友人とレンタカーオフィスへ行くと、マネジャーとアジア系の
おぢさん二人が立って待っていた。
二人とも、「ごめんね~」って笑ってジェスチャーしてる。
友人が車から降りて、マネジャーとなにやら話している。
そして、アジア系のおじさんが、助手席側のドアを開けて、
「ハハハ、車持ってきてもらって悪かったね~」と笑顔で
言って、運転席と助手席の間にあるコンソールボックスの
をフタを開ける。
「え?忘れ物のサングラスはそっちじゃなくてダッシュボードだお」と
言いつつ、そのおぢさんが手にした物は、
な、なんと 銃ですた!!!
「ハハハ、自分警察官なんだけど、オフで拳銃ここに
入れといたの忘れてたんだよね~。」
じゃすみん、「ほえええええええええええええええ~~~」と
声にならない声が出ました。。。
あまりの衝撃・・・
え?まるっと2日間、この銃が車内にあったわけ???
じゃすみんの叫び声を聞いて、友人が戻ってくる。
「彼はなに忘れてたの?」 「It was a GUN!!!」
アメ人の友人ですら驚いていたけど、マネジャーが「申し訳ないから
ディスカウントしてあげるって言ってたよ。」とさすが、交渉上手。
家に帰りついてからも、時々「うわ~」「ひえ~」と叫び出して、
これはかなりの衝撃的なできごとですた。
「アメリカ=銃」なイメージもありますけど、アメリカで生まれ育った
この友人達でさえ、銃は見たことないものらしいです。
たぶん地域性にもよるんだと思いますが。
この話はいまだに語り草となっていて、友人も別のアメリカ人の
友人にこの話をするそうですが、全員ショックを受けるそうです。
「銃所持していると思われている自分達アメリカ人ですら、銃を
見る機会なんてないのに、たまたまホリディで来てた日本人が
銃と行動を共にしてた結果になるなんて皮肉だよね」だそうです。
なぜじゃすみんが気がつかなかったのかと言うと、ブレーキに
足が届かないので、シートを前にずらしていたんです。
で、前方のコンソールボックスにジュース置くくらいしか
使わなかったのです。
警察官はサングラスのことはすっかり忘れていたようで、
あの後 しっかり渡してあげました。
友人に、「ねーねー、もし あたしが気がついて、『あ、銃だ!』って
持ったりしたときに誤って発砲とかしても、あたしの過失には
ならないんだおね?」って聞いたら、ああいう公務員の人たちの
銃とかを盗んだりするとふつうの銃犯罪よりも、刑が重いらしいです。
2度と日本の地を踏めなかったかもしれないなんて、怖いー!
と言うか、きっと 銃の載ったレンタカーを誰が使っているか、
身元とかチェックしたはずだよね?
たしか借りる時に、パスポートと国際免許証出したはずだけど、
FBIとかにいるコンピュータの天才とかが、日本の市役所の
住民票とかハッキングして、今あの車に乗ってるのが、ふだんは
日本に住む一般庶民だと身元がバレてたとか。
まぁ、日本人なら悪用されることもなさそうだ、と思われたとか。
あ、アメドラ見過ぎで、妄想が・・・。
結局、最後にレンタカーを返した時、ふつうに料金計算されそう
だったんで、自分から「こんなんで、マネジャーがディスカウント
してくれるって。」ってアピールして、20ドルまけてくれました。
う~ん、この経験で20ドルって安いのか高いのか・・・
今まで、アメリカでのおみやげ話はベガスでトム・クルーズ夫妻を
見たこと、だったんですが、この話がだんとつ1位に急上昇する
こととなりました。
みなさまもアメリカでレンタカーを借りるときは、気をつけてくださいね。