アイドルビジネスの3要素 ② | ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

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他のブログとは違う視点で考察していくのでよろしく。

 

前回に引き続きアイドルビジネスを回す上での

根幹を支える要素について自論を述べたいと思います。

 

 

今回のテーマは「ファン」ですね。

 

 

当たり前ですが人気商売はファンがいてこそであって

彼らが支払うお金でグループ運営が支えられています。

 

 

まさに血液ともいえる存在です。

 

 

ただ一般社会でいう所謂企業と消費者の関係と

アイドルとファンの関係というのは若干違います。

 

 

それはどこか宗教的であってメンバーの子を

特別にファンが崇拝して支持する構図があります。

 

 

時には理不尽なほどに忠誠心を要求されて

それを受け入れざるを得ない場合もある。

 

 

それだけアイドルビジネスは特殊なわけです。

 

 

ただそこでやはり冷静にバランスを取って

応援できる人々の重要性も出てきます。

 

 

それが行き過ぎた一部のファンの暴走を

抑制するために必要なものなのです。

 

 

では具体的にその人々はどんな層なのでしょうか?

 

 

私はこの存在の重要性をずっとブログで語ってきました。

 

 

そうです、それは「箱推し」です。

 

 

そしてアイドルグループが世代を超えて

継続的に発展する為には絶対に必要な要素です。

 

 

客観的に見て好調なグループの特徴というのは

この箱推しの層がしっかりと育っているかどうかです。

 

 

では箱推しというのはどのように定義するのでしょうか?

 

 

個人的にはこう考えます。

 

 

誰か一人のアイドルを盲目的に崇拝し支持するのではなく

グループ全体を愛して幅広く関心を持てる人達です。

 

 

こういう層が一定の影響力を保持していると

アイドルグループの運営は非常にやりやすくなります。

 

 

例えばAという子の熱狂的なファンが圧倒的に多ければ

どうしてもAを優遇してそこに関心を持たせるしかない。

 

 

そうなるとその他のメンバーのファン達にとっては

不満が募っていき徐々にグループへの反発が増大していく。

 

 

結果的にグループの内部でファンの分断が起きて

ビジネス価値を棄損してしまう苗床になるのです。

 

 

そこで箱推しのファンが多いグループはどうなるか?

 

 

元々グループ全体に関心を持っている訳で

誰か一人を特別扱いしなくても問題はないわけです。

 

 

ですから色々なイベントを企画しても前向きに

捉えてもらえるし経済活動もしてくれる可能性が高い。

 

 

もちろん熱狂的なファンが落とすお金よりも少ないかもしれない。

 

 

ですが箱推し的な気質を持つファンを多く育てていくことで

そういった経済的なリスクを回避することもできるのです。

 

 

そして何より箱推しは不毛なファン同士の対立を嫌います。

 

 

アイドルグループの永遠のテーマである格差による

メンバーとファンの内部分裂の中和剤になってくれるのです。

 

 

私が今まで見て来た秋元グループに関しても

グループの衰退は箱推しの減少と比例していると映ります。

 

 

逆に好調な時にはグループに起こる様々な慶事に対して

多くのファンが関心を持って支える好循環が生まれます。

 

 

かつてのAKBがそうでしたし、今は坂道シリーズの中でも

乃木坂や更には日向坂にその傾向が見えています。

 

 

逆に今のAKBに無いものはまさにこの箱推しの

重厚な存在感とグループを守る力です。

 

 

それどころかネット上でも悪質なまとめサイトの

扇動に乗せられて足を引っ張り合う無様な状態です。

 

 

まずはこのネガティブな空気から一掃しないと始まりません。

 

 

ファンの存在というのはアイドルグループの健全性を

映し出す鏡のようなものと考えてもいいかもしれません。

 

 

好調で上手く回っているグループの中においては

不満を抱えていたり、悪質なファンも自ずと消えていきます。

 

 

それを可能にするためにも良質な箱推しの風土を育てていく。

 

 

これが何よりも必要な要素と考えます。

 

 

秋元グループの叙事詩がまさにそれを教えてくれています。

 

 

次回はグループ運営を左右する運営要素について語ります。

 

 

それでは、また。