今日もごろごろ
日向でごろごろ
時の流れなんかお構いなしに
気の向くまま
ごろごろごろごろ
降りそそぐ陽の光が
心地良い
通り過ぎる柔らかい風が
心地良い
だからベランダでひとりごろごろ
たまにお腹がすいたら
ご飯を食べて
たまに走りたくなったら
走ってみたり
たまに飛びたくなったら
飛び跳ねて
結局疲れて日向でごろごろ
今日もゆっくり流れてく
今日も空は晴れている
そろそろ夜がやってくる
青い空だんだん夕陽の色
今日もゆっくり暮れてゆく
猫は空を見つめてる
ごろごろしながら見つめてる
夜がくるのを見つめてる
夜に身を染めて
思い出したように動き出す
そろそろお腹がすいてきたのか
それとも寂しくなったのか
とりあえずご飯を食べてみる
お腹はいっぱいになっても
ぽっかり空いた心の隙間は
埋まりはしない
ひとり夜の空を見上げながら
何もせずに
何もできずに
猫はひとり鳴いていた
夜に染まり泣いていた
今日もゆっくり終わってゆく
朝が明日へと手を引いてゆく
猫はゆっくり過ごしてゆく
私は何をしているのだろう
朝が来るのを拒んで
夜に逃げているばかりだ
猫を見ているフリして泣いていて
月を見ているフリしてまた泣いて
いつまでも夜が続いてほしいと
月明かりの中で踞ってるだけ
そろそろ疲れてきちゃったな
いっそのこと猫になって
ゆっくりごろごろ
時の流れなんかお構いなしに
過ごしていきたい
冬