意味なく落ち込む帰り道


目に映る情景と


何も言わない月を


引っ掻き回して


言葉を探す





意味なく落ち込む帰り道


耳に入る音楽と


何も言わない海を


引っ掻き回して


言葉を選ぶ





意味ある言葉に縋る道

 

揺れる僕の影法師


何も言えない僕の


背中を裂いて


言葉を植えて





優しく笑った














*上手く事を進めたくて、でも上手くいかなくて。

意味もなく落ち込んで。

評価されたい自分をもう一人の自分が笑っている、

そんな感覚に襲われることがあります。


そんな自分を影法師であるもう一人の自分が

「評価なんて気にせず、好きに生きなさいな。」

と諭すように説き伏せる、

そんなふうにしていつもやり過ごしています。







雨音