ぐるぐるせかいは


よるのなか


ぐるぐるせかいは


あいいろで


ぐるぐるせかいは


なみだあめ


ぐるぐるせかいは


おとなこども


ぐるぐるせかいは


ぼくのなか


ぐるぐるせかいは


ぼくのこと






よるのなか
あいいろで
なみだあめ
ふりつづいて
おとなになりきれないぼく
ぐるぐるまわるこころのなか
ひざをかかえて
ここはまるでよるのなかみたいだ
なみだをながした


せかいのはしっこに
うつるはな
そっと
てをのばし
そっと
ふれよう
したところで
ゆきのように
ふわり
とけてしまった



からっぽのて
よるをおよいで
からっぽのて
まいごのようで
なんだかおかしくなってきて
ほろり
ひとつわらえて
ほろり
ほろり
ふたつなみだあめ



ぽつり

ぽつり
おちたあめ

ぽつり

ぽつり
はなさいた


















茜冬海