あゆ&あんりのアルバム -2ページ目

ただいま。

青い空を見上げ
温かい陽だまりにたたずみ
ああ、春が近いな・・・と感慨にふける。


しかし視線をおとせば
あまりにも残酷な現実が容赦なく襲ってくる。


どれほどの命が失われたのか
どれほどの物が失われたのか
あまりに多すぎて
実感できなくて
泣くことすらできなかった。

きっと私はまだ、
この災害があったという事実を受け入れきれていない。




電気も水もガスもない6日間。
明かりのない夜がこんなに怖いなんて
暖かさのない夜がこんなに怖いなんて
今まで感じたこともない恐怖の連続だった。
どれだけ毛布にくるまっても身体の震えはおさまらなかった。
ロウソクの明かりだけ
でもそれがどんなにやわらかいものだったか
どんなに心やすらぐものだったか。

寝れない。
夜が果てしなく長く感じた。
もういいでしょ!
もうじゅうぶんでしょ!
余震があるたびに声に出せない悲鳴をあげる。

わずかばかりの睡眠を取り、目が覚める毎日。
生きてることをこれほど実感したことなんてなかった。




16日、太陽が沈み、また暗闇が訪れようとしていたころ
ようやく電気が復旧し、まともな暖をとれるようになった。
復旧したのは電気だけだが、まだマシなほうだろう。
避難所では、まだまだ極限の状況で生きている人たちがいる。
そんな人たちを想うと、とても申し訳ない。
少しでも助けになりたいという気持ちと裏腹に
なにもできないことを痛感してしまう。

ようやくテレビを観ることができた。
今までの、情報が不足していた状況から一転
あまりにも悲惨な状況の映像を初めて目の当たりにする。
ふたたび言葉を失い、
しかし貪欲に情報を吸収しようとしている自分がいる。
こんな映像なんか見たくない
でも
自分の目は決してテレビの画面を離れようとしない。

悲惨すぎて、悲しいという感情すら出てこなかった。





まだまだたくさんの人が行方不明のまま。

私の親戚にも
まだ安否の確認が取れない者がいます。

生きてること自体が申し訳なくて悲しくてつらい。



でも
とにかく
生きているだけで満足しないと。
生きていかないと。




もしこれを読んでいる方の中に被害に遭った方がいたら、

生きててくれてありがとう!
とにかく、生きていこう!


幸い被害に遭われなかった方、

お願いです、まだまだたくさん避難している人がいます、
食べ物も水も寝る場所もない人がいます、
そういう人のこと、少しでいいから想って下さい。





みんな、ただいま。 心配かけてごめん。

孫じゃっ!

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                  /嘘じゃっ!\

♪デ~デッテデ~♪

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             /わんっ\