いよいよ最終日。

ホテルへのお迎えは、8時半頃だったので、何も出来ないなぁ・・・。
しかも、最終日が一番いいお天気という偶然!

この時期、台北は過ごしやすいけれど、少し雨が多くなるみたいですね。
滞在中も、本降りにはならなかったけれど、常にポツポツ降っているような感じでした。

それでも、台北駅周辺は、歩道に屋根がかかっているので、全く傘を使わずに過ごせました。
こういうの、街歩き大好き人間には助かるよね~♪

さて、この日も微妙なホテルでの朝食をさっさと切り上げて、
前日と同じおまんじゅうを買いに行こうかと思ったけれど、珍しくあんまりお腹が空いておらず、
食べることが出来なかった・・・残念。

でも、せめて街歩きでも・・・と、最後の最後までホテル周辺をウロウロ。

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泊まったところはこの辺り。

日本と同じ漢字を使うことも多いようで、
ほとんど理解できるのが嬉しい。

もちろん、読み方は違うのでしょうが、
何となくホッとしますね。







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味わい深い路地。
見づらいけど、奥には『新嘉坡(シンガポール) 理髪』という看板が。
どんな髪型にされるんだろ?

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道路わきで、鶏をさばくおばさん。

ここは自宅かな?お店かな?
路地でこういう光景が見られるのも、とってもアジアらしい。

道端が台所であり、食事場所であり、団らんの場所であり。
台北は私からするととっても都会で大きな街だったけれど、
やはりここはアジアなんだ。








最後に、台湾に来て初めて朝のカフェに行きました。
ゆっくり朝の時間を満喫するまでには至らなかったけれど、
それでも満足できました。

バタバタと部屋へ戻り、荷物を持ってロビーで待機。
少ししたらお迎えのバスが到着しました。
いくつかのホテルを回り、お客さんをピックアップして、空港へ向かいます。

帰りの現地ガイドさんは、とっても物静かで真面目な人。
あまりによしえのインパクトが強すぎて、帰りのガイドさんの名前が思い出せません^^;

バスで前の席に座っていたおじさん2人組の会話に、夫とふたり力が抜ける・・・。

おじさん1:『なぁ、「トウエン」ってどういう意味?』
おじさん2:『・・・地名だよ』

今さら?!!

ガイドさんが、”桃園(とうえん)空港に向かいます”と言っているのを聞いて、
おじさん1は疑問に思ったらしいのだけれど・・・今さら?!!

第一、行きも空港を使ったでしょ?!
よりによって、何で最終日の車内でそんなことを疑問に思うのさ?!
分からん・・・おじさんの頭の中は分からん・・・。

空港に着いたら、週末ということもあって、予想以上の大混雑。
本当は、空港でゆっくりお店を見たり、お茶したりしたかったのだけれど、
免税店で夫のタバコを買うので精一杯だったのが残念。
台湾スタバのタンブラーとかマグとか、買うかどうかゆっくり考えたかったなぁ。
(街のスタバには、何軒も立ち寄ったけれど、ご当地タンブラーを売っていたのは、
結局空港だけでした)

ほんの少し、心残りがあった方が、またそこへ向かおうというエネルギーになるから、
それでいいのだと、自分に言い聞かせて、帰りの飛行機に乗りました。

自分の席を確認していたら、まさかの非常口席。
何もないとは分かっているけれど、それでも非常口のところはドキドキするね。

夫は、前の席との間隔が広くて、ゆっくり出来るから、非常口席が好きみたい。
人それぞれなんだなぁ^^;

とっても美人のCAさんから、非常時のお手伝いの説明を受けて、
あまりの可愛さに、直視出来ないねぇ・・・などと、夫と話していたとき、
びっくりするようなアナウンスが聞こえてきました。

『お座席番号、25Aのオガワ様、機内にいらっしゃいましたら、お近くの乗務員へお知らせ下さい』

・・・は?
ちょうど、席が斜め前の辺りだったので、見てみたら確かに空席になっている。
空港で探されている人は何度も見たことがあるけれど、機内で探されている人なんて、
これまで見たことないぞ(+_+)

夫と、”トイレかな・・・”とか、”こんなの聞いたことないね・・・”などと噂していたら、
気付くと60代半ばくらいのおじさんが、席に戻っていました。

オガワさん・・・。
一気に有名人になりましたね(苦笑)。

順調に飛行を続け、着陸体勢に入ったくらいのこと、周りを見ていたら、
ふと目に入った男性。
あ、オガワさんの隣の席の人なんですけどね。

クッションをぎっちり抱きかかえ、扇子であおぎまくっている。
汗もかいているようで、しきりにパーカーの首辺りのところで、汗を拭いている。
あ、この人飛行機が苦手なんだ!

しかも、その飛行機嫌いは相当なようで、高度が下がっていくごとに、
扇子であおぐスピードが速くなり、汗もパーカーでは拭ききれなくなったみたいで、
いよいよ大きなタオルが登場。
おじさん、頑張れ!!と、私も心の中で応援していました。

で、肝心のオガワさん。
非常口のところに座っていたCAさんが、日本人だったのをいいことに、
しきりに話しかけていました。
CAさんは、ベルト着用サインが点灯していたため、席を立つわけにもいかず、
ずっとオガワさんのおしゃべりに付き合わされていました。

っていうか、仕事中だから。
しかも、機内アナウンス担当のCAさんだから。

オガワさん、空気読んでー!!

オガワさんの動きを観察していたら、あっという間に関空に到着しました。
暇つぶしの時間を提供してくれて、本当にありがとう♪

週末を使った、短期間の旅行だったけれど、台北はとても思い出深く、
夫も私も大満足の旅になりました。
きっちり計画も立てず、観光地を巡るわけでもなく、街歩きをして終わったけれど、
何より台北は人がとても良かった。

それが一番の思い出です。

東日本大震災のお礼を・・・などと考えていたけれど、結局私は台湾の人たちから、
たくさんの優しさと癒しを受け取って帰ってきました。

結局のところ、台湾の人が親日かどうかは分かりません。
でも、それ以前にとても思いやりのある、親切な人たちが多かったです。
それは相手が日本人であれ、他の国の人であれ、皆に平等に向けられているような
気がしなくもありませんでした。

だから、また行くよ。
いつか必ず、また行くよ。

文字通り『再見』したい国、台湾。
私の心の中に、またひとつ大切な場所が増えました。

おしまい。


Ayu