そうそう、夕食の話の前に、どうしても忘れられない思い出があるのだった。
かき氷屋さんで出会ったおばちゃんは、日本語が上手だったから、
どうやら近所のお店で、日本語の通訳をして助けてあげているようでした。
(おばちゃんは、どこのお店の人かは不明)
年の頃は70代くらいかな。
小柄でかわいらしい、とても優しいおばちゃんだった。
かき氷を選ぶときも、”これがこのお店のおススメよ!”と、教えてくれて、
お金を払うときも、日本語で教えてくれた。
初めての国に行くと、コインを判別するのが難しくて、どうしても紙幣を優先に使ってしまい、
小銭が大量に出来てしまうこと、ありませんか?
まさにこの時、私がそのような状態になっていて、季節外れのかき氷屋さんは空いていたから、
レジでゆっくり小銭で支払いをしました。
おばちゃんに、”細かくてすみません”と言ったら、”いいよいいよ、細かいの好きだから”と、
まるで日本人のおばちゃんのような、優しいことを言ってくれました。
帰るときに、おばちゃんがあまりに親切だったから、またまたお礼のブラックサンダーを渡したところ、
”これ、台湾でもすごく人気あるよ!コンビニでも売っているはず”と教えてくれました。
私が”お母さん、珍しいものじゃなくてゴメンね”と、軽い気持ちで言ったら、
”そんなことないよ!台湾で売っているの、中国語で書いてある。
でも、これは日本語。違うものだから珍しいよ!!”と、またまた優しい言葉を掛けてくれて、
心がじんわり温かくなったよ・・・。
最後に一緒に写真を撮りたかったんだけど、”写真はブスだからダメ!!”と、
どうしても撮らせてくれなくて、夫がこっそり隠し撮りした写真しか手元にありません^^;
おばちゃん世代で、日本語が上手ということは、過去に悲しい思いをしているのかも知れない。
でも、今こうしてたくさんの優しさを、日本人旅行者に向けてくれたこと、とっても嬉しかった。
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台湾最後の夕食も、おいしいものが食べたいなぁと、ホテル付近をうろうろ。
明らかに、地元の人ばかりだけれど、とっても混雑しているお店があったので、
そこへ行ってみることにしました。
夫、とにかくビールが好き。
どこへ行っても、”ビール飲めるかな・・・”と言うので、時にイラつく。
しかも、自分で確認すればいいものを、アジアでは何だか知らないけど、口数が減る。
だから、私が確認するしかないのです。
ま、いいんだけど。
そういうわけで、そこの食堂にビールがあるかどうか、とりあえず英語で聞いてみたら、
おじちゃんは何となく理解出来たけれど、英語も日本語も出来ないようで、
中国語で”持ち込みならいいよ!(私は中国語が出来ないから、勘に頼って会話)”と、
しきりに言っている様子。
でも、私が中国語を理解しないのが分かったらしく、”いいよ、買ってきてあげる!
(これも、私の勘)”と、中国語と身振り手振りで言っていたので、どうにも申し訳なくて、
自分で買って来るから、また戻ってくるね、と言いました。
おじちゃんは、私の話を理解したようだったので、先にコンビニでお買い物をすることに。
しかし、言葉のできない日本人を助けてあげようとする気持ちがすごい。
もし私が逆の立場だったら、”No!!”の一言で片づけてしまったかも知れない。
無事ビールを買って、お店に戻ったものの、今度はメニューの中国語が理解できない(笑)。
何となく、勘でお肉の入ってなさそうなものを選んで食べました。
やはり、地元の人で混雑しているだけあって、レベルが高かったぞ!
しかも、少し軽めに食べたせいもあるけれど、2人で千円以下で満喫出来たぞ!!
ん~、満足♪
・・・と言いたいところだけれど、実は夕食をハシゴしました^^;
もう1軒は、中国大陸風のお料理を出してくれるお店です。
何でハシゴすることになったかは、よく分かりませんが、出来るだけおいしいものを食べたいという、
私たちの食い意地がそうさせたことだけは、間違いないですね。
雑居ビルの2階にあり、外から全く雰囲気が見えないという、ハードルの高いお店でしたが、
海外に行くと積極性を発揮する私、お店に入ってメニューを見せてもらい、
ビールを置いているかを念のため確認して、ここで食事をすることにしました。
このお店が、また面白いところで。
みんな、外国語がほとんど話せないようで、英語で話しかけたら露骨に渋い顔をされ、
比較的英語を理解出来る人を呼んで、対応してくれました。
そのうち、私たちが日本人だと分かったら、今度は比較的日本語を話せる人を呼んで、
対応してくれました。
結果、どうなったか?
私たちのテーブルは、常時5名位のおばちゃんたちが、入れ代わり立ち代わりお世話してくれるという、
非常に騒がしいことになりました(*_*)
それがまー、中華圏の人だからせわしないし、みんなよく喋る!!
なるべくおとなしく、ほっといてほしい日本人の私には、かなりストレスだったけれど、
みんな悪気はないのだし、受け入れてしまえばこちらもラクに。
最後に、”サービス”と言って、ワックスアップル(多分)を出してくれました。
ここのお料理も、おいしかったわ~♪
楽しい時間が過ぎるのは、あっという間。
翌日はもう帰国です。
この旅で出会った、優しい人たちのことを思いながら、まだまだ台北にいたい気持ちが強くなり、
その分淋しさが増したのでした。

かき氷屋さん近く。
この辺りは若者街らしく、とても活気がありました。
みんな、楽しそうに歩いていて、もれなく何かを食べてる。
安くておいしいもの、しかも、コンビニじゃなく作り立てが、身近にある環境、とても羨ましいいなぁ。
でも、確実に太るなぁ。
そうそう、コンビニと言えば、若い子たちはコンビニを
カフェ代わりに使うのが流行っているみたいでした。
お茶したり、食事をしたり・・・。
イートインスペースは、いつも大混雑!

泊まったホテル。
内装は、シックで落ち着いた感じだったけれど、
外から見てびっくり!
やはり、電飾は欠かせないのね~^^;
翌日は帰るだけ。
でも、家に帰るまでが遠足なので、短時間の間にも、いろんなことがあって、
大笑いしました。
つづく(まだ?!)。
Ayu