これは2014.12/4に書いた記事です
こんばんは、独身サラリーマンです。
先日 母親の入院についての記事を書きましたが、
時期を同じくして我が家の飼い猫の具合も良好でなく、
もうそんなに長くは生きられないのではないかと思い、本日は飼い猫の事を書こうと思いました。
長い文章になりそうですが一生懸命書きますので、最後まで読んでいただければと思います。
うちの猫は、人間の歳で言えばもう90過ぎです。
私が拾ってきたのですが、拾ってきた当時はおそらく生まれてまだ1~2ヶ月ぐらいだったのではないかと思います。
学生の頃、自転車で近場に買い物に行き、その帰りに家のそばの緑道公園で親友に偶然会いました。
軽く話した後にそのまま遊ぶ事になり、そこを離れようとすると
警察官に自転車の防犯チェックで呼び止められました。
照会が終わり、友達と自転車に乗ろうとすると
一匹の子猫がニャーニャー鳴きながら寄ってきました。
母親とはぐれたのかな。 と思いましたが
そのまま肩に乗せて自転車に乗り、家の近くで猫缶を買って ごはんをあげました。
偶然に偶然が重なった出会いでしたので運命を感じたのと
あんまりよく懐いて可愛いので、家に連れて帰りました。
当時の私は反抗期で、兄弟仲もとても悪く ほぼ毎日騒がしい喧嘩をしており
両親とも仲が良いとは言えませんでしたので、
突然 猫を飼ってもいいかと電話すると、良い返事はもらえませんでした。
親にはだめだと言われましたが、どうしても飼いたかったので連れて帰りました。
それ以来、猫は家族になりました。
名前は『ミーちゃん』です。
テキトーな感じもする名前ですが まだ子猫でミーミー鳴くので、当時の私は考えに考えた末 名付けました。
若い頃のミーちゃんは、様々なイタズラをしました。
タンスの上に駆け上がって、上に乗っている箱や小物をばらばら落としたり
「遊んで!」のサインだったのでしょう。
座っている私の背中に何度も飛び蹴りをくらわせてきたり
夏に、Tシャツ一枚の父親の背中を 爪をたてて駆け登り、肩に乗ったり
(私もやられた事がありますが、もの凄く痛い)イタズラではないのですが、ちゃぶ台の下を通り抜けようとして「ゴン!」と頭をぶつけたり
冬のある日に、私が外に出掛けようとして玄関のドアを開けた時
バーっと走って飛び出して行ったかと思ったら寒すぎてビックリしたのでしょうね、
1秒でUターンして家に入ったり
私の手からは血が出ました。
翌日の朝 2階の家のドアを叩き、
それから、こんな事もありました。
それからはミーちゃんとの平和な日々を過ごしました。
体の異変に関しては、最初に気付いたのは、ソファーで寝ていたはずのミーちゃんが
食べてほしいんですけどね、食べないんですよ。
ミーちゃんが元気な頃の思い出は尽きません。
こうして書いていても涙が滲んできます。
拾ってきて1年近くが過ぎた頃でしょうか。
拾ってきて1年近くが過ぎた頃でしょうか。
外に飛び出したまま、一週間ぐらい居なくなってしまった事がありました。
「やっぱり外の世界の方が良くて、出て行ってしまったのだろうか…」
しかしある日、私が外から帰り自転車をとめようと自転車置き場に行くと
聞き覚えのある鳴き声が上から聞こえてきました。
ミーちゃんは、私が住んでいる建物の2階部分の屋根から降りられなくなっていたのです。
どこからどうやって そこに上ったのかは分かりません。
私は安心し、そこから降ろしてやろうと そこに上るとミーちゃんは駆け寄ってきました。
ですが2階の高さなので、そのまま降ろす事は不可能で 私は柵に足をかけて降りられる場所があるのですが
ミーちゃんが降りられそうな所は、その柵がある植え込みしかありませんでした。
植え込みの高さは、私とミーちゃんがいた場所から2メートルぐらいの高さだったと思います。
夜でしたので、あまりその場所に長くいて不審人物だと思われるのも嫌でしたし
猫なら少しぐらいの高さから飛び降りても平気だろうと思い
ミーちゃんを、手を伸ばして出来るだけ低い位置から落ちるようにして落とそうとしました。
ミーちゃんは、まだ拾ってきてから1年ほどでしたので
まだ小さく、やっぱり怖かったのでしょうね。
必死で私の手に爪を立てしがみつき、
目は赤くなり涙が滲んでいました。
「フッ」「フッ」と軽い威嚇声を出しました。
その時知りました、猫も泣くんです。
私の手からは血が出ました。
さすがに可哀そうになり、飛び降りさせるのは止めて
その日は家に戻りました。
翌日の朝 2階の家のドアを叩き、
「ほんとは飼っちゃいけないんだよ?」と怒られながらもベランダから出入りさせてもらい、
無事にミーちゃんは家に帰ってきました。
無事にミーちゃんは家に帰ってきました。
それから、こんな事もありました。
母親が鍋を火にかけっ放しで出掛けてしまい、消防車が来る騒ぎになった事があったのですが
私が連絡を受けて家に戻ると、ミーちゃんの姿が見えません。
てっきり煙にやられてしまって家のどこかで倒れていると思ったのですが、
焦げ臭いにおいが立ち込める中、ミーちゃんは押し入れの天袋の隙間からヒョッコリ出てきました。
異常を感じてすぐに隠れていたので無事だったのです。
それからはミーちゃんとの平和な日々を過ごしました。
でもね、3年ぐらい前からどうも徐々に体が弱ってきたみたいなんです。
以前は家中を走り回ったり、高い所に上がるのも朝飯前でしたが
以前は家中を走り回ったり、高い所に上がるのも朝飯前でしたが
だんだん活発には動かなくなってきました。
体の異変に関しては、最初に気付いたのは、ソファーで寝ていたはずのミーちゃんが
突然台所の方にフラフラ起き出てきて、そのままバタッと倒れた事がありました。
父親と駆け寄りましたが、目は開いたままで口も開き
息をしていませんでした。
「死んだ…。」
私がそう言い、体をゆすって声をかけました。
「ミーちゃん? おーい!」
するとミーちゃんの手足が動き、バタバタさせるような動きをした後に立ち上がったのです。
しばらくは呼吸がとても速く、ヨタヨタと歩きましたが 少しの間その場所で動けなくなっていました。
おそらくソファーから起き上がろうとした拍子に首輪の金具に敷物の毛糸が引っかかり、
首が絞まったのだろうと父親とは話していましたが 無事にミーちゃんは生き返ったのです。
その後、甲状腺機能亢進症という病気である事が分かりました。
キャットフード以外はあまりあげると良くないみたいなのですが、
どうしてもね、ミーちゃんは何でも食べますし
食事の時にはニャーニャー鳴いて可愛いので、お肉とかあげたりしちゃうんですよね。
あれから2~3年。
猫は便秘になりやすいと言われますが、ミーちゃんも何日もうんちが出ないという事が多くなり
その時には動物病院に連れて行って強制排泄(便を掻き出してもらう)をしてもらいます。
便秘の時に吐く回数も多くなりましたし、動物病院に連れて行く事も増えました。
ここ数日、食欲がないと言うよりは ほとんどごはんを食べませんし便も出ていません。
さかんにトイレには行くのですが、力が弱ってしまっているみたいで全く出ないです。
ごはんの所にも頻繁に行き、少し匂いを嗅ぎますが やはり食べられないみたいです。
昨日 父親が動物病院に連れて行ってくれて、便を出し栄養注射もしてもらったみたいです。
今までは病院に行った後は元気になっていたのですが、今回はごはんを食べません。
悲しそうに「わおん」「おーん」と遠吠えのように鳴きます。
遠吠えは亢進症の症状みたいなのですが、
ごはんを食べられないのでエサに混ぜる薬も摂れていません。
食べてほしいんですけどね、食べないんですよ。
数日の間ほとんど何も食べていないようなので、あっという間に痩せて頰はやつれ
ふた回りほど小さくなったような気がします。
もういよいよ寿命なんだなと、私は思っています。
いつかはこんな時が来ると分かってはいましたが、
やはり現実に直面すると、つらいです。
今朝、私がお風呂に入ろうとするとミーちゃんがお風呂場に来たそうだったので
入れてあげました。
私が入っている浴槽のふちにね、前足をかけて伸び上がって浴槽を見るんですよ、何度も。
ミーちゃんが年をとってからは、あまり遊ぶという事がなくなりましたので
ミーちゃんと遊ぶのは久しぶりだなあ なんて思いながら そのやつれた顔を見ていました。
一度お風呂場から出し、体を洗い終わってお風呂から出ようとした時に
またミーちゃんが来るだろうと思い お風呂場のマットをお湯であっためておきました。
やはりミーちゃんが入ってきて、ふたを閉めた浴槽のふちに前足をかけてまた伸び上がりました。
ほんとはね、そのままふたの上に飛び乗りたかったのだと思うんですよ。
でもね、力がなくて、後ろ足を震わすだけで 前足をかけるのが精一杯でのぼれないんですよ。
体を拭き終わり、ミーちゃんをお風呂場から出そうとしますが出たがらないので
体を抱えて持ち上げてお風呂場から出しました。
とても軽かったです。
仕事に出かける前に、昨日出際にミーちゃんが玄関の方に行き 外に出たそうにしていた事を思い出しました。
昨日は朝急いでいて、出してあげられませんでした。
私が玄関に行くと、ミーちゃんも来ました。
以前ならパーッと飛び出して、廊下の向こうの方まで走って行ってしまうので
捕まえるのが大変でしたが、今ならそんなに走ったりはしないだろうと思って出してあげました。
外に出してあげると、ミーちゃんはゆっくりと歩きました。
それでも、隣の隣の家あたりまで歩いて行ってしまうので そっちはダメだよ と、方向を変えてあげました。
よちよちとゆっくり歩きました。
ほんの5分ほどの間でしたが、けっこう嬉しそうにキョロキョロしながら、かなり広い範囲を歩きました。
私は よちよち歩くその姿を見て、これから仕事だというのに涙が出ました。
そのあとも、行きや移動中の電車でこの記事を書いている時に 泣きそうになって書くのをやめる事がありました。
もう仕方がないのは分かっているんですけとね、
ミーちゃんと家族として過ごした時間が長すぎるんです。
でもね、私や両親はミーちゃんに出来る限りの事はしてあげられたと思うんです。
猫なのに人生というのも変ですが、美味しいものを食べさせられて、長生きもさせてあげられて、
幸せな一生を送らせてあげられたと思います。
ミーちゃんが天に召されるまで、あとわずかのような気がしますが それまで今までのように
あたたかく見守っていたいと思います。
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