思い返せば、最初から違和感は感じていました。

何が本当で、何が嘘なのか…
飄々としていて…
誤魔化されているような…
本心が見えなくて…
曖昧で…
彼の本当の姿は誰1人知らないんじゃないかと何度も思いました。

何度も同じ話を、あたかも初めての様に話したり、聞いた事もない話や予定を、あたかも前に話していたかの様に話したり

最近あなたとデートできてなかったね、忘れてた笑

とか

お泊まりデートするのはあなただけ

とか

あなたとの子どもだから産んで欲しいの一択で、他の人なら、今回はなかった事で勘弁して欲しいとお願いする

とか

よくよく考えてみると、何となく聞こえ方が変わってくる様な事をぽろっと言ったり…

けれど、一緒に暮らすまでは、私もあちら側の人間。
辻褄が合わない事を追求しようとも思いませんでした。

彼の奥さんになってからも、しばらくは育児に手を取られていたし、深く考える事もしませんでした。

1度、彼の嘘が発覚した事もありました。

仕事に行くと朝家を出たのに、実際はお休みをとっていたのです。

1日中仕事で履いていたはずの靴下が、きれいに揃った状態で洗濯機に入っていたのを見て気付きました。
けれど、私は問い詰める事ができずにいました。
私の様子がおかしいと思った彼が、自ら白状しました。

色々考えたい事が多すぎて、1人になりたかったから、近くのスーパーの駐車場に車を止めて寝ていた

と。

彼が私との距離を取ろうとするのも
スキンシップがどこか義務的に感じるのも
本当は何をしていたのか分からない嘘をつくのも
飲食店のキッチンでバイトをしているはずなのに、油のにおいひとつせずに帰ってくる様になったのも
代わりに、タバコの臭いをぷんぷんさせて帰ってくる様になったのも
サッカーに行っていたはずなのに、着られた様子のない練習着が洗濯機に入っているのも
元奥さんは土日は仕事をしているはずなのに、4人で外食したレシートが毎週末のように財布に入っているのも
日曜日帰ってきて、彼が洗濯機に入れた2日分の洗濯物が折り畳まれていてうまく洗えず、白いしみのついたパンツを洗い直した事が何度もあるのも

全て、全て、元奥さんとの週末婚が円満で、私は結局勝てなかったのだと、そう思い込んで、そこに繋げていました。