娘(高1 双子)への手紙
Y&Rへパパが国際(情報)経営系の学部をY&Rに勧めているが、理由を話す機会がないのでメールします。いろいろな産業(金融・商社・製造業・不動産・運輸・サービス業・個人での起業など)がある中で、パパは自動車が好きだったのと、好きな自動車をどうやったら多く売れるか、どうしたらそのメーカーのブランド価値を高められるかのような仕事をしたいと思って自動車メーカーを選びました。当時から製造業の未来を疑問視するような論調もありましたが、人間の移動(歩行・飛行機・船・電車・車・自転車・・・)は人類の永遠のテーマであり興味であるという言葉もあり何の疑いもなく自動車メーカーに入りました。幸運なことにパパが入社してから自動車メーカーは順調に成長を続け、海外赴任もでき、Y&Rも一緒に海外を経験したり、普通の人よりも多く海外旅行にいったりもできましたね。しかしながら、今の世の中に大きく3つの変化が起こっています。一つは環境問題。環境問題は産業革命以降、常に問題となっていましたが、今回大きく異なるのは産業・技術が進化しすぎて、ついに地球存続の危機が叫ばれることになったことです。Co2の地球温暖化現象で北極・南極の雪が溶けだすと今の地上の70%が海水に埋まると言われています。その悪者の一人が自動車です。燃料を燃やしてCO2を排出するので地球環境にいいわけがありません。もちろん自動車メーカーだけが悪いのではなく、便利さからそれを過度に利用してきた全人類の責任です。(但し、豊かさから乗りたくても乗れない人たちが地球にはまだたくさんいます。豊かになった人たちが散々クルマを乗り回した後、やっと豊かになった人たちが「地球環境に悪いのであなた達はもう乗れません」と言われても納得できませんよね)よって今、CO2を排出しない電気自動車の販売が自動車メーカーに義務付けられようとしています。でもこの電気自動車が厄介者なんです。儲からないどころか、1台売ってXXX万円損するという代物なんですよ。恐らくこの先5年で倒産するメーカーが出てくる可能性もあります。理由は現在の技術では電気のバッテリーのコストが大きすぎて値段に反映すると高すぎて誰も買えない、でも義務だから買ってもらわなくちゃいけないので安く赤字で売るという構造です。もちろんさらなる技術の革新が起こって、バッテリーのコストがグ-ンと下がれば自動車メーカーはまた息を吹き返すことができますが。(電気自動車がCo2を出さないといっても、電気自体は石油や天然ガスを燃やして作られるので意味は薄いという問題もまだ地球には残っています)二つ目はインターネット。インターネットの便利さは言うまでもないでしょう。例えばLine。無料でいろいろな機能(スタンプとか)で友達とコミュニケーションできる。なんとありがたい会社なんでしょうか!そんな機能を無料で提供しているので、もちろんLineの会社は赤字(もしくは赤字だった?)です。でも何故赤字なのにそんなことするのか?それはLineを提供し、ユーザーを増やすことで、将来いろいろなビジネスが生まれ、そこから収益が生まれるからです。いわゆるゲームとかスタンプの課金もそうですし、Line Payがその象徴でしょう。中国のWechatのWeChat Payは中国の人口13億人のうちスマホを持っているほとんどの人が使用し、そこで流動する金額はすごいことになります。もしかしたら金融の世界においてWeChatは銀行よりも力を持つかも!自動車業界も同様にインターネットで変化が起こっています。自動車は地域のディーラー(店)で買いますが、今ネットで販売し、ディーラーは単に納車だけするという変革も一部始まってます。またこれまで宣伝はTVが主流でしたが、今ではネットにアクセスする一人一人の嗜好・興味を勝手に分析し、その人に合った広告を効果的にインターネットに出して、クルマを買わせる・自社のウェッブサイトに誘導するというような取り組みに移行し始めています。Googleを始めとしてそういう会社が多岐にわたり存在しています。これは自動車だけでなく、これはほとんどの業種で行われていきます。Y&Rの好みはすでに知られているかもよ。情報系を勧めるのはインターネットやコンピューターのプログラマーになれというのではなく、インターネットの無限の可能性を追求するようなことを考える・企画することがこれからの時代に即しているし、楽しいし、ヤリガイがあるし、主流になっていくと思うからです。最後の3つ目は日本の少子化です。これまでも多くの日本企業は海外展開をして事業を拡大してきました。もちろん日本国内だけで頑張っている人たちもたくさんいます。ただ日本は少子化で人口がどんどん減っていきます。日本国内だけで生きていくことが難しい状況になりつつあります。さらにインターネットで国境の壁はどんどん無くなってきている。(日本は海に囲まれているので壁ないですが)そういう状況でこれから一層求められていくのは日本にとどまらない国際的な思考・知識・ふるまい・語学力を持つ人材です。幸い君たちは海外に抵抗がない人間だと思うので、今のうちに興味を大きく広げてみたり、少し語学・地理・世界史・文化に力を入れてみたり、目的を持った留学を計画してみたりするといいと思います。君たちの国際系の学部は海外から留学生を多く受け入れているし、もし授業が英語で大変でも、気が付いてみたら英語を話していた!ということが現実的に君たちにやってきます。(ちなみに余談ですが、これまでも無理に日本人と結婚しなくてもいいが、(言ってはいけないはここだけの話)XXX教の人とX人だけはやめてと言いましたが、そこにXX人も付け加えておきます。)まぁ、今はピンとこないと思いますが、このメールをなんとなく頭に入れておいて、高校生活を送り、君たちの将来の何らかの足しになればと思い、メールを書きました。もちろん世の中の動きを読むなんてことをしないで、遼太郎のように自分の好きな道を進むことや、お母さんになるということが一番の幸せだと思います。お母さんを目指す場合(もちろん絶対なってほしいが)、旦那を選ぶ場合に意外と今日のメールが参考になるかも(笑)