おばあちゃんの夢を見た。
去年亡くなったおばあちゃん。
もうすぐ一周忌。
最近とても会いたくて、たまに夜涙が出る。
亡くなった直後は
歳だったし、人が亡くなるのは世の中の常だし
寂しいけれど、悲しいけれど、仕方ないと思う気持ちが大きかった。
コロナ禍で、入院している病院にも行けなかったし
入院前から老人ホームも面会規制で
テレビ電話は何度かしたけれど、一年以上会えていなかった。
だから亡くなった直後はあまり実感がなかったのかもしれない。
まだ、どこかに入院しているのかなとか
ホームにいるのかなというような感じ。
でもね、最近は
どこに電話してもおばあちゃんに繋がらないんだとか、
おばあちゃんの家に行っても
縁側の窓から来たよ〜って開けて入ると、
こたつのテーブルに座っていて
みかんとかお煎餅とかやたらと勧めてくるおばあちゃんはもういない。
ホームに行っても
何度か入院していたあの病院にも
最期を過ごしていた病院にも
どこに行っても、どこを探してもやっぱりいないんだって思ってとてもとても寂しくて
生きている間に言えなかったこととか
あの時はごめんなさいとか
そんなことがいっぱい思い浮かんできては
もう伝えられないことが悲しくて、
もう一度会いたいなぁって思ってたら、今日亡くなってから初めておばあちゃんの夢を見た。
あんまり覚えていないんだけど
覚えてるところだけ…
忘れないように記録しておく。
私のいる所におばあちゃんが会いに来てくれて
(家とか知ってる所じゃない。病院とかホテルみたいな個室?)
楽しくおしゃべりしたと思う。
そこはあまり覚えていなくて、
その後おばあちゃんとは関係ない、子供達といちご狩りをする夢を見ていたんだけど、夢とは思えないほどいちごが甘くてジューシーでとても美味しかったのを覚えている。
その帰りなのか(違う夢になったのかな?)私が1人で歩いていて、
道路を挟んで少し離れた所に、
広場みたいな…、観光地の駅前みたいな綺麗な所に長椅子がいっぱいあって、おばあちゃんが座っていた。
隣にはおばあちゃんの妹が座っていたと思う。
そしておばあちゃん達は親戚のおじさんと話していて楽しそうにしてた。
私はおばあちゃんに話たいことがあったんだけど、今は邪魔しちゃ悪いなって思ったのと
さっきいっぱい話したから、また今度伝えようと思ってそこを去るんだけど
家に帰って夕方頃に、
伯母さんからの電話でおばあちゃんが亡くなったことを聞くの。
伯母さんも泣いていて、私も泣いて。
さっきおばあちゃんを見た事を言った。
話したいことがあったのに話せなかったって泣いた。
さっきは元気そうだったのに、無理して座っていたのかな。
早く気づいてあげて、ベッドで寝かせてあげればよかったって。
そこで目が覚めて、涙が止まらなかった。
せっかく夢に会いに来てくれたのに
また伝えられなかった。
高校生の時、初めてのバイトのお給料で
私のバイト先に売っていたお煎餅を買っていった事がある。
そこでバイトを始める時に、そこで売っているお煎餅が好きなんだと言っていたから。
恥ずかしいからお母さんにも内緒で、
一人で自転車でおばあちゃんの家に持って行った。
数百円の安いやつ。
それがとっても嬉しかったって言っていたね。
もっと買っていってあげれば良かったな。
そのバイトは数ヶ月で辞めてしまって、そのお菓子もそこでくらいしか見かけないから何のお菓子だったのかもう忘れてしまったの。
お煎餅だったのは覚えているんだけど、メーカーとか名前とか。
ちゃんと覚えておけばよかった。
私がお嫁に行く前に、
〇〇ちゃんがお嫁に行くことはもちろん嬉しいんだけどね、おばあちゃん寂しくて涙出ちゃうって言ってたね。
わたしもね、本当は寂しかったよ。
私が幼稚園の時、
一度だけお母さんがお迎えに来なくて
最後の1人になっちゃって
それでも誰も来てくれなくて…。
悲しくて寂しくて泣いていたら、おばあちゃんが来てくれたことがあった。
おばあちゃんと手を繋いで帰ったとき、凄く安心したのを覚えている。
おばあちゃんもその時のことを覚えていた話をしてくれたね。
本当はお母さんが来れないから、お父さんに迎えを頼んであったのに
お父さんは寝ていて全然起きなくて、幼稚園からの電話も繋がらなくて
それで緊急連絡先に書いてあったおばあちゃんの家に連絡がいって、おばあちゃんが慌てて迎えに来てくれたんだってその時初めて知った。
おばあちゃんね、その時〇〇ちゃんがかわいそうでかわいそうでね〜
とっても良く覚えているよって話してたね。
実は私もよく覚えいるよ。
凄く嬉しかったよ。
あの時はありがとうって言えば良かった。
おばあちゃんが来てくれて、凄く凄く安心したんだって。
言うと、もう大人なのに涙が出そうで言えなくて
笑って誤魔化したんだ。
ありがとうもごめんねも
言おうかな伝えたいなって思う機会はいっぱいあったんだけど、
言ったら本当におばあちゃんが死んじゃうみたいで言えなかった。
だって、最期のお別れみたいじゃない。
本当に最後のお別れの時…
病院で面会させて貰えた時も、
そんな事を言ったら本当の本当にもう会えなくなるような気がして、いっぱい伝えたいことがあったのに言えなかったよ。
最後に繋いだおばあちゃんの手
暖かかったなぁ。
私の手はいつも冷たくて、おばあちゃんの身体を冷やしちゃいそうでちょっと怖かった。
それで体調悪くなっちゃったりしないかなって。
前も、何度も何度も命の危機を乗り越えてきてくれたから、
もしかしたら今度も退院して、また元気になるんじゃないかなって気持ちもちょっとあったの。
でも本当のお別れになっちゃった。
最期、寂しくなかったかな。
コロナで皆んな会いに行けなかったから…
ごめんね。
ごめんねおばあちゃん。
また会いたいなぁ。