こんばんは。
先週1週間、中国へ出張でした。
仕事内容としては、旧日本軍が中国に大量に遺棄した毒ガスに被爆した方の健康診断に同行
・高次脳機能面の評価。
そもそも、今回の出張の話があるまで旧日本軍が毒ガスを大量製造・使用していたことすら
知りませんでした。
一次大戦中、すでにジュネーブ議定書には化学兵器はその卑劣さから禁止されていたそうです。
戦後半世紀ですが、一番最近になって被ばく事故が起きたのは2003年。
たった10年前!!。
私達は戦争を経験していませんが、今なお祖先が作った戦時中の産物によって中国に多くの犠牲者が生まれています。その数1800件、被害者2万人以上。
遺棄され駆除されていない多くの毒ガスにより、今後も被爆被害の危険が常にあります。
当然被害補償はあると思っていたのですが、違っていました。
日本で行われている裁判では、毒ガス遺棄・被害の実態を認めつつも大量すぎるから
回収しきれなくって責任がないという理由で、日本が勝訴しています。
うーん。
そんな道理が通る訳はないのですがこれまた事実で、被爆者の方への補償は不十分なままだそう。
今回検診が行われたのは、ロシア国境に近い「ハルビン」。
冬はー30°にも達する極寒の地です。
ここで使用された毒ガスは、寒さで凍結しないように複数配合され、その被害症状を複雑・重症化させていました。
イリペット・マスタードガス。
急性期症状は、皮膚疾患・呼吸器症状。
そして、それら症状が緩和された頃に、追い打ちをかけるように内科的に糖尿病・自律神経症状・悪性腫瘍をもたらします。
さらに、程度の差はあれ自覚的に「忘れやすい」(集中できない」「疲れやすい」などの高次脳機能障害が確認されました。
上記の身体症状だけではなく、被爆者の方々は、伝染するのでなないかと差別に遭い、職を失い
家族をも離れることも多いそう。
そりゃ酒飲みになるし、鬱になり、二次的三次的な問題になっています。
本当胸がいたくなる思いで、いたたまれなくなりました。
医療技術・制度・文化が異なる中で、どういった援助ができるかわかりませんが、
ひとまず、自分の周りの人には知ってもらいたいと思いました。
また、次回健診の際(2年後?!)には、是非参加させてもらいたいです。
しっかりチャイ語、勉強しなくちゃね。
731部隊の爪痕も見学しました。
医業に関わる日本人が、ここで悲惨な人体実験を繰り返していた。
健診会場で使用したハルビン市のホテル。
通訳がマンツーマンでついて、行いました。
被爆者の方と接するうちに、もっともっと
中国語や文化を勉強して来てればよかったのに。。。
と後悔しました。