今日はとっても重いので、苦手な方はスルーでお願いします!

 

 

つい先日、NHKの番組を見たときのこと。

「NIPT(新型出生前検査)」という言葉が目に入った。

主に、血液で染色体異常などを検知する出生前診断のことをいうのだそうだ。

このとき、衝撃的な事実を知った。

検査を手軽さを背景に、ダウン症と診断されたお子さん9割が中絶を希望されているということを。

 

私は、この報道を知って、改めてあ~やを産んだ日のことを思い出していた。

この子が「健康な体」ではないと知って、とにかく不安で不安で眠れなかった夜を今でもはっきりと思い出せる。

普通なら「おめでたい」出来事なのに、その日に産まれたことを誰にも報告できなかった私がいた。

 

今では、はっきりと「産んで本当に良かった!」と言えるのに、、、。

なぜだろう。

 

あの時、もしも、そういう検査を受けていたら、私はどんな選択をしていたのか。

考えても考えても答えは出てこない。

 

だから、なおさら思うのだ。

この検査を受ける人のためにも、「ダウン症」に関する情報がもっと社会で広がって欲しいと。皆さんと何ら変わらずに暮らせていることを。

 

検査をした結果、重い事実を知らなければならなかった人のことを思う。

その選択を迫られたの人の心に、私は寄り添えるだろうか、いや、寄り添いたい。

「中絶」を選んだ人と、「産む」ことを選んだ人の差なんて全くない。

同じように、苦しんだ結果で出した答えならば、それは「間違いではない」のだ。

 

 

私はこの検査に対しては賛成でも反対でもない。

しかし受けるからには、その意図をしっかりと理解してほしいし、

知りたい情報とフォローアップがしっかりとあっての検査であって欲しい。

 

今の社会では「安易」な検査になっていないのか?と疑問符だ。

 

私は幸せに暮らせている。そして「NIPT」を受けなくてほっとしている。

その結果を知った私が「中絶」を選ぶ人生になっていた可能性はあるのだ。

こんなに、こんなにかわいい「あ~や」を産まないという選択があったのだ。

そして、産まなかったことを後悔して、後悔して、きっと苦しんでいたのだろう。

 

その番組に出た家族の言葉が心にぐさっと突き刺さった。

「どっちの選択も地獄」だと。

 

どうか、検査を受けて苦しんでいる方がいたら伝えたい!!

運命をどうか受け入れて欲しいと。

受け入れたとき、人生の方向性は自ずと決まるもの。

その心の声を聞いてほしいと。