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あやのブログ

ホントの気持ちと空想とで できてます。
全部ホントもあれば ホントの部分は少しだけのもあるけれど 全部ウソはないです。
だから いつ更新するのかは 私にもわかりません。

桜の木の下で君と出会った。

桜の花がようやく咲き始めた頃。

君は眼鏡を外しながら、私にふんわりと笑いかけた。

その目がすごくやさしくて、その瞬間、私は恋に落ちた。


それから、桜の木の下で君と初めて手をつないだ。

緑が青々としていた頃。

でも2人ともあまりにも幼くて、

手をつなぐだけでせいいっぱいだった。


そして、桜の木の下で星降る夜に君と初めてのキスをした。

静かなやさしいキスをした。なんどもなんども。


それからも2人で桜の木の下を歩いた。

短かった私の髪がすっかり肩をおおうまで

これからもずっとずっと、

そうやって2人で桜の下を歩けると思ってた。

そうなるものだと信じて疑わなかった。

君が私のとなりからいなくなるなんて、考えてもみなかった。


いま、私はひとりで同じ桜を見上げてる。

桜の花びらが舞い散るたびに、私の目から涙があふれ出す。

出会ってからの事を思い出しては、ひとつ また ひとつ。

君が私にくれた言葉を思い出しては、ひとつ また ひとつ。

君の名前を心の中で呼ぶたびに、ひとつ また ひとつ。


そうして涙が出なくなるまで、ずっと桜を見上げてた。

すっかりからっぽになった私は、桜の木の下にしゃがみこんで、

目を閉じると、最後の花びらと一緒に静かに呼吸を止めた。


次の春が来たら、私はきれいな桜の花をたくさん咲かせるよ。

そして、誰かの涙のかわりにたくさんの花びらを空に飛ばそう。

風に乗せてはるか遠くまで。

次の春も、その次の春も、そのまた次の春も。


春が来るたびに。

その人が笑顔になれるまで。