100年近く続いてきたひとつの命が終わった
ここにはとても書き尽くせないほどの人生があった
私が生きてる限りその人の思い出は私の中で生き続ける
そして新しいひとつの命が始まった
とてもとても小さくてまだ弱々しい命
でも日々確実に大きくなっていく
まだ伝える言葉を持たないけど
ありったけの力で泣きわめいて
自分の存在を力強く主張している
一度の微笑みで周りの人間を一瞬で笑顔にしてしまう
そのちいさなぬくもりで私の心をあたためてくれる
私にもいつか必ず終わりは訪れる
もちろん私の身体はなくなってしまう
私についての記憶もやがてなくなってしまう
そうして私が存在した事は跡形もなくなるのだろう
だからこの新しい命に
これまでに私が得たあらゆるもの全てを伝えよう
私のありったけの愛情をそそごう
ずっとずっとはるか昔から
全ての生物が行ってきた
命のバトンタッチ