2021年9月6日


出会った日は今でもちゃんと覚えてる。


たまたま地元に帰省してた私は、暇つぶしで男と遊ぶことしか考えてなくて、仲のいい女友達と悪ふざけでマッチングアプリを入れた。


「今からホテル来れる人♡」


いろんな顔を横にスクロールする中で、目に止まったのが、片目隠れるくらいの長髪、意地悪そうに笑った口元、不健康そうな肌色をした彼だった。

写真見ただけでホストって確信した私は、お店に行くようなメッセージを送り付けて、彼からの返信を待った。


思ったより返信がくるのに時間はかからなくて、その後も即レスで、やり取りが続いた。

お店に行く気はハナからなかったことを伝えたらこのやり取りは終わるんだろうな~と思いながらも、自分の本音を送った。


「今からホテルで会ってくれる人を探してる」


返事は早くて、予想してないものだった。


「営業終わりでもいいなら全然行くよ」


よっぽどお客さんいない、売れてないホストなんだろうな~って、必死なんだな~ホストも大変だな~って思いながら、ちゃんと来るのかどうかさえもわからないその人を友達と待った。


その人は、約束通りちゃんと来た。

全然初めて会った気がしない、小柄で細くて、なんか脆そうな、あんまり覇気を感じない、あの写真とはちょっと違った本人だった。


「約束破られるのが1番嫌い」


彼とのやり取りの中で、彼がよく言ってた。

だから俺は約束を守る。破られたくないから。

人にされて嫌なことは自分もしたくない。


この人、悪い人じゃないって確信した。

きっと優しくて、素敵な人って思った。

そう思わせてくれた出逢いだった。