ももたろう あやアレンジ版 | なかいま ~ただこの瞬間を

なかいま ~ただこの瞬間を

なかいま

過去から未来へと、連綿と続く時間の中で、その「中」である「今」を生きる。という言葉です。

なかいまを生きるとは、今この瞬間の自分自身を、全力で経験するということ。

ハムスターのちょびのすけに、常に全力で振り回されています(笑)

むかしむかし
あるところに、子宝に恵まれず、
歳をとってしまった
お爺さんとお婆さんがおったそうな。

来る日も来る日も、
お爺さんは、山へ柴刈りに。
お婆さんは、川へ洗濯に行きました。

ある日、お婆さんが川で洗濯をしていると、
川の上流から、大きなたらいが流れてきました。

お婆さんの手元に流れ着いたたらいの中には
たまのように可愛い赤子が寝せられておりました。


びっくりしたお婆さんは、
川の上流を見るけれど、人の気配もしません。

しばらくそうしていましたが、
お爺さんに相談することに決め、
やがて赤子の乗ったたらいを揺らさないように
自宅に持ち帰り、
お爺さんが戻るのを今か今かと待ちました。


すぐにお爺さんが帰ってきました。
そして、たらいの赤子を見てたいそう驚きました。


これはどうした事じゃ?

天からの授かりものではないかのう。


子どもを欲しがっていたふたりには、
まるで神さまからの贈り物のように思えたのです。


そのうち、赤子が目を覚まし、
顔を真っ赤にして泣き始めました。


ふたりは、おろおろとしながら、
水を飲ませたり、抱いて優しく揺らしたりしました。

なにせ子どもを育てたことがない二人。
手探りで考えて、
すりつぶした野菜の汁を飲ませたりして
この可愛い赤子を育てることにしました。




この子には、何という名前をつけようか。

桃色のほっぺたが可愛い男の子だから、
ももたろうはどうだろうか。

それはいい、そうしよう!



その日から、
赤子は、ももたろうと名付けられました。





つづく