こんばんは、あやっぺです
少し前にXで炎上した、「車椅子インフルエンサー」の中嶋涼子さんのポストをご存知でしょうか?
(貼りたかったけど、元のポストが探せなかった)
私はこれが結構ずーーーーっと心に引っかかっていて
Xでいろんな人の考えを見ては
あれこれ考えていた。
結局自分の中で消化できないまま忘れかけていた頃
私の好きなはるさんがプレミアムでこんな配信をされた。
これを聴いてだいぶ消化できたので
この件について考えたことを残しておきたいと思う。
第一印象
このポストを見たとき
車イスを持ち上げる!?
しかも、ただの映画館の従業員が!!!?
というのが、最初の感想であった。
私はなんの資格もないけれど、約半年間特養で働いていた。
入居者の半数以上が車イス利用者であったが、車イスを持ち上げるなんていう光景は見たこともないし、介護職で働いていた私が頼まれたってそんなのできない。
次に思ったのは
なぜ介助者を連れて行かないのか?
Xで目にした意見
私が見た意見には、上記以外にこんなものがあった。
・善意でそんなことをして、ケガをしたりさせたりした場合、誰が責任をとるのか
・なんの資格も経験もない一般人がそんなことをするなんて、介護職を舐めている
・車イス専用の席があるじゃないか
・車イス利用者だって1人で映画を見たいときもある
・合理的配慮は義務だから、拒否することは差別だ
などなど。
Xっていろんな人の意見が知れるから
ついおもしろくて長々と見てしまう。
余談だけど、私はどれだけ空いていても好き好んで最前列の真ん中の席を選ぶ人なので
車イス席の散々な言われようを見て、やはり少数派なんだと再認識することとなった。
合理的配慮とは
私は今、社会福祉士の資格を取るために通信の専門学校に在籍している。
去年のスクーリングの発表で、私はちょうど障害者差別解消法と障害者虐待防止法の担当になっていて、合理的配慮については特に力を入れて勉強していた。
合理的配慮とは
障害のある人から、社会のなかにあるバリアを取り除くためになんらかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応すること
映画館の従業員が車イスを持ち上げることは、負担が重すぎない範囲に該当するのか?
努力義務であった合理的配慮が4月から義務化される、ちょうどその直前のポストであったこともここまで話題になった理由の1つかもしれない。
義務化されたといっても罰則はないので、どれだけの意味があるのか私はよく理解できていない。
車イス利用者が映画を見るということ
私がこの件にこんなにもアンテナが立ち、あれこれ考えているのには理由がある。
数ヶ月前に、私は障害者施設で1か月ほど実習を受けていた。
そこで私が個別支援計画の対象として選んだ方が、推しが声優を務める映画を見に行くということで
どうやって見に行くのか、実に事細かに聞いたばかりだったのである。
その方は就労継続支援B型に通う、車イス利用者だ。
あくまで一例であるが、彼女はこんな風に映画を見るそう。
事前準備
・移動支援のヘルパーさんを手配
・母親が映画館窓口でチケットを購入
(車イス専用席は利用しない。車イスを隅に置いておくため、端の席を予約)
・駅へ乗車および降車予約
当日
・母親が最寄り駅まで車で送迎し、ヘルパーさんと落ち合う
・他人の手を煩わせるのが嫌なので、昼食はコンビニで調達
・ヘルパーさんの介助により座席へ移乗、ヘルパーさんと横並びで一緒に鑑賞
駅の規模やヘルパーさんの有無によって異なるが、電車に乗るために事前予約が必要な場合があるらしいことに、私はかなり驚いた。
我が家の最寄駅にはほとんど駅員がいないので、よく考えてみればそりゃそうなのだが、、
彼女はとっくに成人しているが、1人で出かけることはほぼないそう。
決して1人で出かけられないことはないのだが、ハード面でもソフト面でも多くの足枷があるようだ。
みんなが生きやすい社会
ここで、はるさんのVoicyである。
詳しくはプレミアムVoicyを聴いて欲しいのだけど
駅の広い改札も
エレベーターも
最初はこういった一声から始まって
結果として障害者以外も恩恵を預かっている
正直なところ、私はこのポストの主がそのような意図でこの投稿をしたとは思えないのだけど
こういう人の存在が歴史を作っていることは確かだ。
そして、障害者が生きやすい社会は
他の人も生きやすい社会である。
障害者だから
健常者だから
と線引きしてあれこれ言う前に
みんなが生きやすい社会にしていけば
結果的に自分も生きやすい社会になるんだと
はるさんのVoicyのおかげでやっと消化することができた。
なんか長くなっちゃったけど、今回はこの辺で。
今日の自分も好きでいられるように
頑張りましょう
それでは〜
オススメ本