活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ -67ページ目

活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

本を読むのがとにかく大好きです。
そんな好きな本の感想などを字数にとらわれず、つぶやいていくブログです。

平安時代の民間陰陽師蘆屋炎蔵の墓を暴いたものは、火事によって呪い殺されると言われるという呪いを体現するような、人体自然発火現象に鷹央先生と小鳥遊先生が挑むシリーズ9冊目です。

蘆屋炎蔵の墓を暴いた大学の研究者4人のうち、内村は人体自然発火現象で焼死。一人は精神錯乱状態で書斎に閉じこもる碇。元々の肺気腫を悪化させ急激な体調不良を訴える室田。唯一元気だったのは倉本葵のみと言う状況の中。
謎を暴くため炎蔵の墓に潜入した鷹央は、碇と室田の急激な体調不良の原因が真菌であったことを突き止めますが、鷹央の診断も虚しく碇と室田は死亡してしまいます。

それもただの病死だけではなく、碇は通夜の席での時限発火装置を利用しての焼失。(この言葉であってるのかな? う~ん、自然発で殺されたわけじゃないしなぁ~ (^^;;))
室田は、鷹夫の真菌による体調不要の診断から一時的に回復していたにも関わらず、急変により天医会総合病院に運ばれるも、人体自然発火現象で焼死。
しかも炎の勢いは凄まじく、救命措置室を一部延焼させ、小鳥先生が治療にあたっていた容疑者になるは、小鳥先生の愛車RX-8が放火により焼失、統括診断部の不備の責任を取って、統括診断部の廃止勧告へと波乱の展開となっていきます。

そんな度重なる状況と謎は、情報不足もあって鷹央の頭脳を持ってしても、簡単に解決とはいかない難問なばかりか、問題が解けないことに悩み集中しすぎるあまり寝食すら忘れてしまう鷹央。
今回も鷹央の弱さが垣間見える状況の中、小鳥先生と鴻ノ池が犯人特定の足掛かりとなっていきます。

最後の犯人特定と動機、人体自然火の解明は駆け足気味がになってしまったのが少し残念でしたけど。
犯人をおびき出しての特定や、逆上した犯人が放火した火のなか、助け出しに行った小鳥先生や愛車のバイクを大破させてまでも、2人を助け出した鴻ノ池の活躍がここでも凄かったですが、やはり情報を得た鷹央の事件解決力はさすがの一言でした。

相変わらず、ゲストヒロインの葵には振られてしまった小鳥先生ですが、今回の事件で鷹央との絆がさらに深まり、葵に言われてしまった「無自覚の恋」が、今後どのように変化していくのかも楽しみなんですが。
小鳥先生の統括診断部への出向も残り半年となり、このまま統括診断部(鷹央)の元に残るのか元の医局に戻るのか、そちらも気になるところです。

たかたかコンビ無くして事件の解決はないし、次巻も2人の活躍と恋模様(?)に期待したいですね(^^)


書き忘れそうになりましたが、黄リンを使用した人体自然発火現象は、現役の医師でもある知念先生ならではのトリックでさすがでした。
黄リンの存在なんて素人は知りもしませんし、まして人体自然発火現象を起こせるなんて思いもしませんでした。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

安倍晴明と同時代に生きた平安時代の陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授が、不審な死を遂げる。死因は焼死。火の気がないところで、いきなり身体が発火しての死亡だった。殺人。事故。呪い。さまざまな憶測が飛び交う中、天医会総合病院の女医・天久鷹央は真実を求め、調査を開始する。だが、それは事件の始まりに過ぎなかった…。現役の医師が描く本格医療ミステリー!

 

新潮社 (2018/8/29)