「神の手」を持つと言われる、心臓外科医の桐尾が勤める敬洋病院では、死を希望する患者に対して陰で安楽死を行う「ドクター・デス」と言う医師の噂と、姿なき犯行による安楽死(殺人事件) が密かに行われていました。
ドクター・デスと疑われ、警察に目をつけられてしまった桐尾ですが、実際のドクター・デスとは同じ病院内にいる別人で、しかも早々に退場してしまういます。
う~ん、ここでもう想像してたのと違うお話しに なってました (ーー゛)
死神医師という題名とあらすじから、ドクター・デスがもっと本筋に関わってくるのかと思ったら本の内容は、亡くなった婚約者の復讐を考えた桐尾による、医師として人の命を救うタムブン(タイのお布施)をしているのだから、復讐相手を何人殺そうが特に問題は無い、という自己満足の復讐劇でした。
お話の流れも、ドクター・デスの話から桐尾が犯人ではないかと思い、追いかける所轄刑事梶原の目を盗んで、復習を続けるあたりまでは良かったのですが。
梶原が何者かに殺され、婚約者を陥れた主犯のフェローニアの存在が少しづつ明らかになった辺りから、流れが中途半となっていき、ラストのフェローニアの犯行動機の弱さと、桐尾との最後の対決がどこかスッキリとしないまま終わってしまった感がありましたね。
なぜ婚約者をそこまでして、殺さなければならなかったのか?
犯人を目の前にして飲み物を交換するまでは分かるけど、その後に口にする迂闊さはいかがなものか?
とかですね(^^;;
今までのように、ミステリーの中にコメディー色が含まれる作品から、前編シリアス系のミステリーへと新境地を開拓したかったのかな? と思えたのですが、いまいちはまりきらなかったと言うか、どこか無理があったような感じでした。
死神医師 = ドクター・デスによる安楽死をテーマとしたお話し、もしくはもう1人のドクター・デスとも言える、桐尾による復讐劇のどちらかに絞ったお話だったらもう少し面白かったのではないか。
ドクター・デス登場させる必要あったのかな? と思える本でした。
気になっていただけにちょっと残念です。
そう言えば七尾先生の作品にはよく、モリムラのカフェショコラが出て来るのですが今回ももれなく登場、それにプラスしてミルクほうじ茶スカッシュなる激マズの謎の飲み物まで登場(笑)
モリムラのカフェショコラはぜひともですが、ミルクほうじ茶スカッシュを怖いもの見たさでちと口だけ飲んでみたいです。
さすがに全部飲みきる自信はないけど(^^;;
両方ともどこかに売ってないでしょうかね? (笑)
内容(「BOOK」データベースより)
「神の手」を持つ心臓外科医の桐尾裕一郎は、一年前に恋人の成海麻里を謎の自死で失ってから、死神に魂を売ってしまった―。安楽死を秘密裏に扱う医師「ドクター・デス」の存在が噂される敬洋病院で頻発する不審死事件。警視庁捜査一課の刑事であり、麻里の妹でもある沙耶は「死神医師」の正体が桐尾ではないかと不審を抱きはじめる。被害者を繋ぐ秘密と恋人の死の真相とは?
講談社 (2018/6/22)
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