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活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

本を読むのがとにかく大好きです。
そんな好きな本の感想などを字数にとらわれず、つぶやいていくブログです。

前巻の音山の手術で、病院長でもある父親に逆らったことで、七十字病院の名ばかりの副医院長(閑職)に追いやられた福原。
病院をクビになり、認可もない小さな診療所を始めた桐子。
2人の医者が再び出会うこととなった1話目、HIVに罹ったカップルのお話です。

章の題にもなったとあるチャラ男。
恋人がいるにもかかわらず、風俗通いや浮気を繰り返し、HIVに感染してしまいます。
恋人に性病検査の陽性反応と共に、HIV陽性を伝えられるのですが、病気への恐怖心と自分は大丈夫という思い込みから、病院へ行かずHIVからAIDSを発症してしまい。
バイト先で強制的に検査を受けさせられ、AIDSであること知り桐子医院を訪れるのですが、治療費や治療法に対しての誤解、病気を治す治さないは個人の自由という、桐子の考えを受け入れ、きちんとした治療を受けず、後悔を残したまま亡くなってしまいます。

その一方で、彼女の方は福原を主治医とし、前向きに病気と付き合い、きちんと治療を受けた結果普通の生活が送れるまでなり、しかも再会した同級生が医薬品会社に務めていることから、HIVに関する知識を教えて貰うことから、徐々に関係が深まって恋人にまでなることが出来ました。

チャラ男が蝸牛のように殻に閉じこもるのではなく、もう少し弱い心ではなく勇気を持っていれば。
危篤状態で運ばれた病院で再会した福原が言うよに、桐子がもう少し踏み込んでいたら。
音山の時のように患者に寄り添える医者で、「死神」と呼ばれる桐子に戻ってしまわなければ。
もっと違う結果になっていたのではないかと思う、なんとも言えない終わり方でした。

ただ、HIVに関しての世間的な偏見による差別や誤解。最新の治療方に関しては、とても勉強になりました。

2話目は桐子が小学生だった頃、アレルギーの発作により入退院を繰り返していた病院で、末期癌で入院してきた福原のお母さんと出会うお話でした。

この頃から病気に対して何をしても無駄、どこか諦めのような今の桐子に通じる片鱗を見せていた桐子少年。
対して、末期癌を患いながらも絶対に諦めることをしない福原の母親絵里。
しかも、母親の言うことを信じる福原少年に対して、病気を治して元気になるという、優しくも残酷な嘘をつき続ける、そんな2人がどちらが早く病気を治すか「賭け」をする、お話なのですがのですが、とても続きが気になる途中で下巻に続くになってしまいました ( ˘•૩•˘ ).。oஇ

この「賭け」が2人の少年に対して、どんな影響を及ぼすのか?
その後の関係にどうかかわってくるのかとても気になります。

知らずに読み始め、下巻を読むまでに時間が空いてしまったことか残念ですし、出来れば中途半端で上下巻にぶった斬るのではなく、1話ずつで上下巻にして欲しかったです(T_T)
これから読まれる方は、できれば上下巻揃えてから続けて読むことをお勧めします。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

「流されるままに生きればいい」。小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお、患者の「延命」を諦めない。別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。残された日々を懸命に生きる患者と医者の葛藤と闘いを描き、大反響を呼んだ医療ドラマ。衝撃の新章へ!



TOブックス (2018/4/2)