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活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

本を読むのがとにかく大好きです。
そんな好きな本の感想などを字数にとらわれず、つぶやいていくブログです。

2019年本屋大賞ノミネート作品ということで、興味をもった初読みの作家さんです(^^)
 
作者の芦沢央先生が新潮社さんより、神楽坂を舞台にした怪談を書かないかという依頼を受けたことから物語は始まり、私=芦沢先生の一人称で物語が語られて行きます。
 
第一話の「染み」から始まり、第二話「お祓いを頼む女」、第三話「妄言」、第四話「助けてって言ったのに」、第五話「誰かの怪異」、そして最終話「禁忌」までの6編の短編で、本の形式としては一話一話雑誌に掲載をされた話を纏めた短編集のようなのですが。
 
巡り巡って最終話の「禁忌」でどころ所で見え隠れする違和感というか話の謎が繋がり、最後のどんでん返しにより、ホラーともミステリーとも言えない読み心地に襲われました (;ºДº)ハッ
 
数ある怪談本を色々と読んできましたが、この本はそのどれとも違う。
フィクションなのか、ノンフィクションなのか判断がつかない、「モキュメンタリー」と呼ばれる手法をとっているのですが。
 
話の中に必ずと言ってもいいほど出てくる謎の占い師、祈祷(除霊)、新興宗教、御札というキーワード。
さらには、最後の1文がさらに読者を混乱させ、これは現実の出来事をまとめたお話で、フィクションだとは思えなくなりました(^^;;
 
いや~  これ本当にフィクションなのは間違いないのですが絶対に騙される(^^;;
もう凄すぎ(笑)
 
しかも読んでいる間、全体的にヒタヒタと後ろから何か見えないものが迫り来るような。
読み進める事に、少しづつ澱のように蓄積される怖さがあって、あまりにもリアルすぎて夜遅くに読むのは不向きでした。
時嘘としりつつも、背中がゾワゾワ怖かった カタ((((꒪꒫꒪ ))))カタ
 
文体が読みやすくサクサク読めるので、昼間の一気読みをお勧めしたいです。
 
2019年本屋大賞の大賞受賞とはなりませんでしたが、ノミネート作品となったのも納得の出色の本でした(^^)
 
 
内容(「BOOK」データベースより)

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするが―。予測不可能な展開とどんでん返しの波状攻撃にあなたも必ず騙される。一気読み不可避、寝不足必至!!読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!

 
 
 
出版社: 新潮社 
ISBN-13: 978-4103500827
発売日: 2018/6/22