海老 VS パンツラな枯女
カレージョ(華麗女× 枯女◎)脱出緊急イベントにより、本日ほんのりオサレな店にて、晩餐会。
メイクよーし。
服よーし。
靴よーし。
アシモトヨーシ!
(現場風に、元気良く)
イケてるアタシに、視線が熱いぜ。
キール片手に、思いつく限りの洒落れた会話。(友人渡米話)
途中、メニューにて。
何故か一つだけ、調理されていない《生きたオマール海老》の写真があるという事に、気がついてしまい『んんー!?!?』となる。
まずい。
まずいぞ、これは…(汗´_>`)
やたら元気の良い、海老の写真。
…ツボに入りそうだー!!!
(((i∀i)))
笑うなよ、アタシ。
笑ったら、爆笑コース。一巻の終わりだ…と、自分を戒め、我戦う。
海老が、両手を上げてアタシを誘う。
笑え、笑えと誘うのだ。
(こりゃ、ヤベーぞ)
(そうだ!
難しい話を考えろ!
政治とかの…ホラ、あるだろうよ、いっこくらいよ!)
きゅーふきん!
きゅーふきん!
きゅーふきん!
頭の中で、元気いっぱい両手を掲げた海老の手に、諭吉がヒラリと舞い降りた。
『@★эÅЯЖどえ"ゥあ゛ぼっ゛!』
キール、口から勢いよく滴り落ちる。
純白クロス、桜色に染まる。
金 ≦ オマール
どうしよう…。
金より、海老が勝っちまったよ。
本当に、どうしよう…。
脳に新しい指令が、下った!
《悲しかった出来事を、思い出せ!》
咄嗟に思い出したは、おじいちゃん。
18年前に死んじゃった、大好きだったおじいちゃん!
いつも優しかったおじいちゃん!
(イケるイケるぞ、アタシ!!)
おじいちゃん VS オマール
おじいちゃん
おじいちゃん
おじいちゃん
おじいちゃん
おじいちゃん
おじいちゃん
おじいちゃん
おじいちゃん
おじいちゃーーん!!!!
おじいちゃん、オマールに《笑顔》の攻撃。
オマール、58のダメージ。
オマール、おじいちゃんに《さらに天高く、両手を掲げて威嚇》の攻撃。
おじいちゃん、106のダメージ。
(頑張れ!おじいちゃん!)
おじいちゃんの背に、金色のオーラ。
こっ!
これは、おじいちゃん!
伝説の最終奥義が、出るぞ!!!!
おじいちゃん、《おじいちゃんの最後の言葉!病室の壁を見ながら『あやちゃん。今日は、とっても花火が綺麗だね…。』》の攻撃。
オマール、264309のダメージ。
(おじいちゃん、勝ったぁ~!!!)
ああああ、おじいちゃん!
本当に、ありがとぉーう!!(i∀i)!!
(助かった…。マジ、助かった。)
これまで、幾度《笑ってはいけない場面》で、この最終奥義に、助けられた事か。
本当に、感謝している。
だが、現実には、ちょっと涙目になってしまった、アタシ。
(じいちゃん、この奥義。いつも、効きスギや…。)
『どうしたよ?』と、言葉かけられ(はっ!)と我にかえる。
『んっ。目に、ゴミ入っちゃった。(テヘッ)』と、陰のあるいい女風?(気分は、だが)に、何とかごまかす事に成功。
そんなこんなで、晩餐終了。
何だか、海老こんちきしょう!(普段は、大好物)のお陰で、とてつもなく疲れたぞ…(´台`)
しかし、そんな私に《いい男》と、何度も目が合うという神からの御褒美!
疲れ、一気に吹き飛ぶ。
テンション、抜群に取り戻す(゚∀゚)ウッヒョー!
(さぁ、アタイが好きだって、お言いよ。その連れてる女、ほっぽいてさ!)
勿論、言われませんでしたとさ。(合掌)
帰り道。
路上、電車でと、沢山の人々の視線が熱い。
おい、おい。
アタシって、そんなイイ女だっけか?
なんだ。
ちゃんとすれば、満更でもないんじゃん♪
心スキップで、家へ着く。
家に着き、鏡の前で仁王立ち。
イケてる自分を、再確認♪
N◯◯◯OOOooo--------ぉうぅ!!!!!
ファスナー全開!!
肌色おぱんつ、こんにちは!!!!
へなへな~っと、力無く倒れ込み、そのまんま仰向けに寝そべる。
(こんな感じ→)・・・〓■●
まるで走馬灯の様に、《今日の熱い視線》の記憶が、甦る。
(もうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだもうだめだも…)
死体のフリする事、約5分。
誰も優しく声をかける者もいないので、飽きてノソリと起き上がる。
もう一度、自分を辱める為、恥部!再確認!
『あ…。』
ある事に、気がつく。
『コレ、ババシャツアルヨ!!!!』
パンチラならぬ、ババチラ!
しかも、肌色っ!!!
恥じるどころか、個人的思想により
『何だかオイシイぞ、自分♪』
と、自画自賛してしまった私であった…。
嗚呼…。
今日もまた。
枯女、万歳!!!!
華麗女までの、道のり。
マイナス9999999Km…