Days of love and happiness. -2ページ目

My Own Story 靴を探しに


高田喜佐 さんの『My Own Story 靴を探しに』


今読んでいる本。



まだ途中までしか読んでないけど、


すごく気に入った文章があったから引用して残しておきたいと思う。



もしこの本を手放してしまったときにも、ちゃんと思い出せるように。



Part1銀座と靴とコースターの8つめのコラム、


「セクシーでないこと」から。



≪ハイヒールのことを考えていると、ある女性の姿が姿が目に浮かんでくる。


ドイツの写真家、レニ・リーフェンシュタール だ。


何年前だったろうか。東急Bunkamuraで彼女の写真展が開催された。


ニューヨークから一時帰国した石岡瑛子さんが、この展覧会のコーディネーションをされ、


私はレセプションに出席した。


華やかな花柄のスーツを着て、レニ・リーフェンシュタールがスピーチをしている。


彫りの深い顔、ピンクの口紅。


八十五歳をすぎていると思うのだが、実に若々しく、華やいだ雰囲気を持っている。


足元に目を止める。驚いたことに、九センチもある細いヒールのパンプスを履いている。


信じられない思いだった。


堂々と胸をはり、背筋を伸ばし、颯爽とハイヒールで立っている彼女。


中ヒールではなく、本格的なハイヒールである。接地面はごくわずかだ。


九十歳近い女性で、九センチのハイヒールを履いた人を、私はそれまで見たことがなかった。


想像もできないことだった。


「なんて勇気のある人だろう」と感心しながら、しばらく彼女を見つめていた。


彼女のまわりから、女の匂いが漂っている。


女であること、その意識が、体中から、いえ、足元の細いヒールから伝わってくる。


私は圧倒されていた。


スピーチを終えたレニ・リーフェンシュタールが歩きだす。


ゆっくりとした足のはこび。


その足元に視線を送りながら、私は心の中でつぶやいていた。


「もっと低い底の靴を履けばいいのに」と。


でも、同時に、その考えを打ち消していた。


このような場だからこそ、彼女はハイヒールを履いているのだ。


それが彼女の心意気であり、美意識なのだろうと思いなおした。


八十歳をすぎてもおしゃれ心を失わない精神、女であることの認識。


それが、この日の黒のハイヒールに象徴されている。


長い靴の歴史を持つヨーロッパの女性の靴に対するこだわりを、


その日、垣間見た思いだった。≫




おしゃれは足元からっていう。



わたしもハイヒール大好きやけど、すごく疲れるし正直しんどい。



ただ、ここぞというときに足を入れるのは迷わずハイヒールの靴で、



その心意気、気合いを90歳近くなっても持っているなんて、なんて素敵!



レニ・リーフェンシュタールさんの女性らしさに感動した。



自分が90歳になったとき、日常ではコンフォートシューズを愛用していても



ハイヒールという切り札を持った女性でいたい。



高田喜佐さんの本を読むのは2冊目になる。



喜佐さんの生き方も、めちゃくちゃ憧れるなー。



この本に出会えてよかった。(読み終わってないけど続きが楽しみ)