※※幼虫や虫の写真が出てきます!
※※苦手な方はご遠慮下さい!
昨年の秋~今年の春にかけて、ナミアゲハの越冬蛹を育て、羽化させることができました。
今年は、初夏に買ったレモンの木(もうマイホーム建てて1年経つけど記念樹にしようと思って!)に、クロアゲハが卵を産みました。
そこからは、毎日朝夕と幼虫の観察をするのが、私と息子の日課となりました。
幼虫はレモンの木についたので、レモンちゃんと名付けました
観察を続け、終齢幼虫になったタイミングで、おうちの中で育てることにしました。
理由としては、終齢幼虫になると鳥などの外敵に食べられてしまう確率がぐんと上がるためです。
蝶の卵1個が無事に羽化までたどり着ける確率は、1%にも満たないとか。(ネットで斜め読みした話なので正確な情報かはわかりませんが)
かといって、すべての卵~幼虫を育てるのは、レモンの葉っぱが足りません(幼虫は大きくなるにしたがって、ものすごい量の葉っぱを食べます)
私は蝶のブリーダーでもなく、愛好家でもないので、ある程度野生の昆虫が自然淘汰されてしまうは仕方ないと割りきり、人間のエゴだと思いつつ、終齢幼虫までたどり着いた幼虫のみ家で見守ることにしました。
家では直射日光が当たらず、かつ昼間はちゃんと明るくなり、昼間クーラーがなくとも比較的涼しい玄関に置くことにしました。
ペットボトルを切り、レモンの木の枝を置き、なくなったら補充しました。
ある日、幼虫が水っぽいうんちをして、うろうろ歩き回りました。蛹になる前の行動です。
蛹になるときは、レモンの木以外の場所でなるので(なぜか食べる葉っぱの枝では蛹にならないらしい)、割り箸を入れて蛹になる場所を作りました。
夜には割り箸に掴まり体に糸をかけ動かなくなったので、翌朝には蛹になってるかも!と思い朝起きると、、、
落ちてました
おそらく、蛹になるとき皮を脱いだ際に、糸が切れて落ちてしまったのだと思います
自然界だったら、ソッコー外敵に食べられるパターンです。
幸いにも皮は全部脱げて、姿は蛹になれていたので、そのままティッシュの上にそっと置き保存。
蛹になってすぐは体がやわらかく、むやみに触ると潰れてしまうそうです。
蛹から羽化までは10~14日程度。
毎日観察すると、ある日蛹が黒っぽくなりました。羽化直前です。
ネットで見た蛹ポケットを作り、そこに入れて羽化に備えました。
しかしここで問題が!
この日は平日。早朝に羽化すればいいものの、家を出る7:50になっても羽化していません。
室内に置いておけば安全かもしれませんが、家の中を蝶が飛び回る姿を想像すると、申し訳ないけど、、、嫌だ
元々虫嫌いな私。
外やかごの中なら大丈夫だけど、家の中を飛び回るのはちょっと
迷いましたが、外に出して出勤することにしました!
深さのある段ボールに入れ、直射日光が当たらない場所に置き、どうか鳥などに食べられないように!無事に羽化できますように!と祈り、お別れをしました。
そして夕方帰宅。
蛹は見事に殻だけ残され、無事に羽化できたようです
息子と大喜びした次の瞬間!
「ママ!!レモンちゃんいるよ!!!!」
ええーーーーー!どこどこーーーー!?
なんと、近くの植栽の影に隠れていました!
レモンちゃんだという確証はありませんが、おそらくレモンちゃんであろうそのクロアゲハは、じっと羽を休めていました。
「レモンちゃん!○○くんが帰ってくるの待ってたのかなぁ?!」
と話していたら、ふわ~!と大空へ飛び立って行きました
きっと『無事に羽化できたよ!』って言いたかったんだね、と息子と話し、なんとも感動的な瞬間でした
それから、またレモンの木に新しい幼虫が着きましたが、残念ながら3齢幼虫で姿を消しました
また、パセリの苗があり、そこにもキアゲハの幼虫が2匹生まれたのですが、そちらはキャンプから帰ると姿を消していました
自然界で虫が成虫まで育つというのは、本当に大変なことなのだと、改めて実感しております。
そして今、レモンの木にはわずか3㎜程度の小さな小さな幼虫が4匹、卵が3個確認できました。
この子達が無事に羽化できるように、また息子と観察を続けたいと思います