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「オレは仕事、ゆりなちゃんは家事をやってる。

オレは仕事をすることは当たり前だと思ってるし、感謝してほしいとも思ってない。

だからゆりなちゃんが家事をしてくれることに対しても感謝する必要はない。」

毎日家のことをがんばってやっていたわたし。

それを当たり前のことだと思わないで感謝の言葉がほしいなと言ったわたしに対して松本さんはそう言いました。

もちろんわたしは松本さんが働いてくれていることに感謝してるし、「お疲れさま」や「ありがとう」という言葉で伝えています。

ゆりな「わたしは松本さんが働いてくれてるのを当たり前だとは思ってないよ！

それに対して感謝してる。

家事に対しても同じじゃない？

どっちかが2人のためにやってくれてることに対して当たり前はないよ！

ただありがとうってねぎらいの言葉を言ってほしいだけなのにそれができないってなんなの！？」

ほんとに内心「なんなんだこのクズ野郎は！？」と思いましたがそこから2人で話していった結果、松本さんの両親の話になりました。

松本さんの家はおじいちゃんおばあちゃんの代より前から建っているとても古いおうち。

松本さんのお母さんはその家に嫁ぎ、旦那さんとその両親と同居をしていました。

その中で松本さんは子供のころお父さんに遊んでもらった記憶はほとんどないそう。

いつもお母さんが子供の世話をし、それ以外に家事も全てこなしていました。

もちろんお父さんは家事に手をつけることはなかったそうです。

一方わたしの両親は仕事の関係でどちらの実家からも離れた場所で暮らしていたので基本夫婦2人で協力。

わたしは小さいころよくお父さんに遊んでもらっていた記憶があります。

わたしたちの親の世代ではもしかしたら松本さんの家のような分担が多かったのかもしれません。

けど今は時代が違う。

松本さんが仕事で忙しい分わたしが家事を請け負うことに不満はありません。

ただお互い「いつも仕事してくれてありがとう」「いつも家事をしてくれてありがとう」という気持ちを持って言葉にしていきたいだけ…

それを伝えて松本さんも「これからは感謝を言葉にしていく」と言ってくれましたが、ここから松本さんの仕事の環境の話にも発展していったのでした。

新婚生活開始、家事はやって当たり前？④