逃した魚は大きいと、誰かが言っていた。
確かにそうだと思った。
元々大事な存在で、魚は魚でも金目鯛みたいな存在だけれども。
実彩子。まだ俺が君を愛してると言ったら君は何て反応するかな?
最初に実彩子を見たとき、理想の女の子をようやく見つけた、
それから実彩子に話しかけて仲良くなってお互いに親友と名前を挙
俺はいつの間にかそれだけじゃ満足しなくなっていた。
あの笑顔も泣き顔も体もすべて俺のものにしたい。
そんな欲望が高まって告白した。
実彩子はうんと言ってくれた。
でも、不安になってきた。
実彩子は何であんなに真司郎や日高と笑顔でしゃべってるんだろう
メンバーでも男には変わりない。
俺のことそこまで好きじゃないのかも。
流れでOKして流れで付き合ってるつもりなのかも。
わからない。実彩子が俺に対して何を思ってるのか。
わかりたいけどわからないよ。
じゃあもし、
そうして俺は好きでもない女と一緒に遊んだ。
全く楽しくなかった。実彩子といる方が何倍もドキドキした。
実彩子にバレたとき実彩子は泣いた。
ああ、俺は愛されてる。良かった。愛されてるんだ。
安心したのも束の間実彩子は日高と最近よく二人で飲みに行ってる
「付き合ってるのかなあ、あの二人。だとしたらお似合いだね」
千晃が言った言葉は俺の胸をえぐった。
俺は他の男なんか見てほしくなかった。
もう一度、その好きでもない女とわざと遊びに行った。
その日からLINEも無視され電話も無視されている。
嫌いになってしまえればどんなに楽だろう。
でも嫌いになんかなれない。
あんなに愛した人はいない。
俺は、まだあきらめない。
実彩子をもう一度手に入れる。
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