「朱里様。起きて下さい」



いつものように
起こされて

学校に行く支度を始める。


7:00…

起床

7:15…

朝食

7:45…

着替え





8:00…


寝入りに鏡で
身だしなみをチェックして。






8:30。

遅刻ギリギリで
教室に足を踏み入れる。



「白井。またギリギリか」



担任にそう問われれば



「これがあたしの日程ですから」


いつものように切り返す。



「…SHLを始める」


















何気ない日常は
何度となく繰り返されて。


止まることのない時間は
一定のリズムを崩さない。



窓側の一番前の机は
あたしが来るまで
所在なさげに佇んでいる。



席について
ぼんやりと外を見下ろすと









見慣れない顔ね…。



校則違反の銀髪に

型を崩した制服。


どう考えても
名門私立と名が高い
うちの生徒には見えない。


転校生…?








無言になった
使用人を見てみれば

暗闇に隠れて
俯いているのが見えた。



「明日、何か起こるかもしれない」



ポツリと呟いて



あたしは
また眠りについた。
憂いを帯びた
その一言を聞けば

あたしの顔は
自然に笑みをもらす。


どうしてそんなに、悲しそうなの?



眠れないあたしに
まさか同情なんてしてないでしょ?




「…眠れないんじゃないの」



ゆっくりと
言い聞かせるように。


柔和な声で囁く。





「退屈な毎日だけど、もしかしたら。明日になったら。…日常が変わるかもって考えると、眠りたくなくなるの」




刺激が欲しい。



あたしの人生を
ぶち壊しちゃうくらい


強い刺激が。




そう、例えば…



殺したくなるくらい
誰かを愛したい。