少し前から学校の朝の時間で読み進めていた本。
淡々と進んでいく物語に魅了されました。
続きが気になって授業どころじゃなかったです。
僕は君を殺すのか。
やはり殺せないのか。
タイトルが殺せないなので、そうだろうなっと思いながら読んでいると、物語終盤で「え!?」ってなります。
ラストはハッピーエンドかバッドエンドかと聞かれると難しいなっという印象でした。
見る人によって、受ける印象が180度違うと思います。
私は少し切なくて寂しいハッピーエンドかなっと感じました。
『僕』の最後の語りを読み終えて、すごく切なくなります。
虚しいというか、心にぽっかり穴があいたような気持ちです。
でも、『俺』の最後の語りを読み終えると
何故かハッピーエンドに感じるんですよね。
この物語は最後まで『僕』と『俺』の2人の視点で語られます。
最初は何も関係がない2人なんですが、ラストに向かうにつれて2人がつながっていきます。
全く違う2人の語りのテンポが
独特なバランスがとれていてすごく素敵な本でした。
とても家族思いでしっかりしていて
でも、少し幼さが残る俺。
どこか冷めていて、何もかも諦めたような
でも、人一倍愛に憧れた僕。
全く同じラストを全く違う2人が語るおかげで
バッドエンドを望む人もハッピーエンドを望む人も納得できるラストなんじゃないかなっと思います。
とても私好みのお話でした!
