夜。
彼氏と電話を切ってから、ディスコを見るとグループ通話が動いていた。
「あっ、くうちゃんやん(ネットの名前)」
入ったらすぐに気づいてくれる友達のJくん。
第五人格をしていたらしい。ゲームは一回5分前後なので、暫く待って次のゲームから参加した。
彼氏なら、わざわざアポをとる必要があるけど、ディスコグループの友達だとそんな必要はない。来たいときに、いる人と。すごく楽な関係。
皆んな上位ランクを目指してる子達なので、上達させたい分野の練習をした。
「あれっ、くうちゃん、サブ垢なん?」
「あ〜本垢やと強い敵来てまうかもしれんくて」
第五人格は、逃げる側4人と追う側1人の鬼ごっこだ。使っているキャラのランクがどちらかにいれば、相対的に敵のキャラが強くなる。ランクは、プレイヤーの実力で決められる。RPGの経験値を積めば上がるレベルとは違い、その人本人の実力が図られるゲームだ。そこで仲間のランクが低いうちは、ランクの低いサブ垢を使うという配慮が基本的にされる。
一応私は配慮をしたくて、そう言ったのだが、別の捉え方をした友達がぽろっと
「俺、5段やけどな(私より高いランク)」
と言いいじってきた。私が調子を乗ったと捉えたのだ。他の友達も悪ノリで、「まあ俺らのチーム、くう様おるからな〜さすがやな〜」と口部いていた。
ずっといじられて、むっとしたが、そのうち私もおかしくなって笑ってしまった。
彼氏とはこういう気軽な会話ができない。いつも、おやすみ、今日はどうだった?なんて簡単な会話しかできない。昔はこんな感じじゃなかったのに。
一緒にゲームだってしたいし、チームで力を合わせることだって、本当はしたいのに。
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