正直子どもを産むまでは、自分がどうして東京で働いて生きているかなんて考えなかった。
それは、東京に自分の幸せが、当たり前のようにあって、地元には、何も魅力的なものがなかったから。
でも、子どもを産んで、自分を育ててくれた親のことをよく考えるようになって、してもらってたことを子どもにもしてあげたいと思い、自分の子どもだった頃を思い出せば出す分、
身近に身内がいたありがたさを、羨ましいと思うようになっていました。
私の味方は旦那しかいなくて、うちの娘には気軽に遊びに行けるおばあちゃんやおじいちゃんの家もなくて、
私たち家族が頼れる人は、いないのです。
そんなことしてたら、疲れるに決まってて、なんでそれでも東京にいるんだっけ?
って、分からなくなってしまったのです。
そんな気持ちで、子どもを連れて実家に帰省したら、もうそこでは、私たちはお客さんで、部外者でした。
たしかに私はこの家で生まれ育って、この親に育てられたはずです。
でも、もうそこには弟家族がちゃんと新しい家族になっていて、私たちは、どこに行ってももう、自分たち3人で生きていくしかないんだと、分かりました。
私は東京のスピード感や新しい価値観が大好きで、いつも自分も新しくいるために努力をしたくて、
しかし自分の田舎や家族は、そういうことが好きじゃなくて、ただ今まであったことや物をずっと楽しんで生きていく人たちの集まりのように思えます。
たしかにもう、ここは自分の居場所ではないのかもしれない。でも、ここは私のルーツで、一番安心して過ごせる場所なのだ、
この矛盾を、どうにかしたいけど、気づかないふりをして、みんな傷つけないようにすることしか、わたしにはできないのです。
生きていくのはこんなに大変なことなんですね。