食い下がってきた男
40代後半ヨーロピアン。プロフィールでは首から下の筋肉質なボディの写真。身長は180オーバーとの記載。ayako(外専)は筋肉に煩くないので、その人なりに均整の取れた体であれば良いと思っている。(しかし身長は175cm以上で、細身ではない方が好ましい)本の執筆をサイドワークでされているとのこと。筋肉と知性を兼ね備えている方は素敵だ。どのような本なのか、そしてお互いの仕事についてや、婚外恋愛(ゲス活)に対するスタンスなどを話するとかなりの長文になってきた。砂漠地帯でのトライアスロンに参加した話題が始まり…さらに膨大なやりとりが重なる。…首から下の様子(主に腹筋)しか知らない男となんと知性的な会話だろう。そろそろ流れをブッタ斬らなくては。「人柄も大事だけれど、深い話をさらに続ける前に写真をシェアしてもらえないでしょうか?見た目の魅力を失っている人がとても多いので、正直な話でごめんなさい」丁重に、明るい絵文字を交えつつお伝えした。この方にはすぐに約束の写真だよ、と顔写真を送っていただけた。そうですね、ボディは確かに素晴らしいものがあります。努力されている方は称賛に値します。しかし、お顔がどうにもこうにも好きになれず…そして潔いノーヘアーのお姿。ayako(外専)のこれまでのゲス活の経験から、好みではない顔 × 寂しい頭事情はときめくのが難しい。「写真をありがとう。でも、好みか好みでないかということで言えばきっとNoです。あなたは素敵な方なので、選り好みの激しい女だと思ってください。」丁重にお伝えした。「君が興味が持てないならokだよ。君とは繋がりが持てると思ったから少し残念だけど。」努力を裏切らないその筋肉同様、彼の返事は潔い。「友達なら大丈夫なんですが、男性はそうはいかないって分かってます。でもあなたは心の素敵な人だと思います。ありがとうございました。」丁寧に締めて、さっ次、次。気持ちを一瞬で切り替えたが、こんな返事が来た。「僕は急いでいないから、コーヒーでもどう?君はとても興味深い女性だと思うから。」「それならもちろん。○日なら空いてます」「いいね、じゃあ○日に」数日後。「○さん、ごめんなさい。ちょっと今日は具合が良くないから明日も難しいかも。また次のタイミングにお願いします」明らかな仮病をかましました本当に申し訳ない。しかし、何度か写真を見返してもやっぱりさっぱりときめかない。彼はちょっとのチャンスを狙っているのだろうし、会うことで繰り広げられるであろう攻防を考えたら面倒でしかなかった。社会的つながりのない男女の友情はイケメンに会うより難しいって知っているさ。