感動した。なんかすごく感動した。

原作も読んでなかったから、どんな話かもよく知らないまま勢いで見に行って。
始まって、女の子が好きそうなオシャレ映画だなって思って。

でもそれだけじゃなくて。

ゆかりの立場にすごく共感して。
大袈裟な言い方をすれば、自分の人生を見直すきっかけになった。

人のせいにして逃げてた、自分で道を決めることから目を背けてた、そんな自分に気付かされた。
私の夢って何だっけって思って。

恋についても、仕事についても見ながら色々考えた。気付いたら涙が出てた。もっと真剣に生きようって思った。



単純に言うと
美男美人揃いで目の保養にもなるし、音楽も良かった。
私は徳森くんが好き。
先輩に「あなたみたいな暗い人間はこういうの好きでしょ」と薦められた映画。早速見に行きました。

物語は思っていた以上に恋愛映画で、まだ小学生の主人公の恋から始まる。すんなり成就しそうに見えた恋は、主人公の親友の存在によってうまくいかない。

私はこの辺りの描かれ方に疑問を覚える。

確かに親友は主人公に嫉妬して、彼を横から奪う形ではある。しかし結局彼も親友を選んだわけであって、それは彼の責任ではないだろうか。何故最後まで親友だけが悪者のように描かれているのか…

「あなたたちの仲を引き裂いて反省してる」と言う親友の懺悔のシーン。
何故か男は黙っていて、頷いているようにすら見える。
いやいや、あなたがしっかりしてればそんなことにならなかったでしょ?と言いたくなる。



…という私の感情的意見はさておき、この話では「生」というものが大きなテーマである。
主人公、親友、彼の3人は、将来ドナーとなるために健康的に育てられているクローンだ。あらゆる臓器を提供する為に生きている彼らは、大人でいられる時間も限られている。人間、誰しもが死に向かっているが、彼らの場合はそれが顕著だ。

臓器を提供される人たちと、彼らの間にどんな違いがあるというのだろう。

イギリス国籍を持つ日本人作家のカズオ・イシグロ原作の本作品は、決してあってはならない、しかし見ているとこれが現実なのではないかと錯覚を起こしそうな世界観で、私たちに生と性について問い掛けている。
やっぱり恩田陸ってすごい。
そう思った。

話に引き込まれる。
謎が出てくる。
もっと読みたくなる。
想像力が掻き立てられる。

正直、よくわからない。
「え、これで終わっちゃうの?」と思ったのも事実。
でもそれも、先が気になるからこそ。

この舞台、見たかったなぁ。
今になって思う。

きっと舞台で見たら、活字で読む以上に不可解なんだろうな。

久しぶりに、恩田ワールドにどっぷりハマってしまった。