不安定な?均衡 | 杉浦文哉オフィシャルブログ「スポーツライターは現場でしょ!?」Powered by Ameba

不安定な?均衡

ユーロ2012に向けて、代表監督が変わったイングランド代表がメンバーを発表しています。

スペイン代表がバルセロナ&レアル・マドリーの集団というのは有名ですが、何気に、イングランド代表も一部のクラブが大半を占めているという印象を受けたので、主要4カ国の代表メンバーの所属クラブ数を比較してみました。
(まだ発表になってない国は直近のユーロ予選のメンバーから計算)

代表に選出された選手のクラブ数
イングランド 9
スペイン 9
ドイツ 12
フランス 16

やはり、偏りがあると推測できますが、これだけでは不十分なので、さらに、3名以上が選出されているクラブ数を比較しました。

イングランド 6
スペイン 2
ドイツ 2
フランス 3
※同じクラブで別の国の代表に選ばれている場合は無効
例:Aというクラブからフランス代表に1名、ドイツ代表に2名という場合、ドイツ代表には2名選ばれているのでカウントするが、フランス代表ではカウントしない

そして、この3名以上が選出されているクラブの人数がどれだけの割合を占めているか比較すると、

イングランド 70%
スペイン 61%
ドイツ 48%
フランス 42%

実際、イングランド代表の内訳を見ると、チェルシー、マンC、マンU、リバプールからそれぞれ4名ずつ選出されています。

この事から、スペインは、バルセロナとレアル・マドリーの2強が大半を占めるのに対し、イングランドは4チームがスペイン以上の割合を占めていると言う事になります。
この4チームが結束して牽引すればかなり良いかもしれませんが、4名ずつと均衡がとれているので、逆にそれが不安定になってしまうの可能性もあります。

もしかすると、これがイングランドが今ひとつ活躍できない原因なのかも知れません。

最後は全く根拠がないので、これはまた別の機会に調べてみたいと思います。