イングランド代表監督は4年契約 | 杉浦文哉オフィシャルブログ「スポーツライターは現場でしょ!?」Powered by Ameba

イングランド代表監督は4年契約

2月にファビオ・カペッロ前監督が辞任して、空席となっていたイングランド代表監督に、ウェストブロミッジ(WBA)を率いるロイ・ホジソン監督が4年契約で就任する事が決まった。まだプレミアリーグシーズン中なため、実際の仕事はシーズン終了後の5/14からとなる模様。

で、今回のイングランド代表監督の就任予想では、ハリー・レドナップ現トッテナム監督が圧倒的で、その他にはイングランド代表暫定監督だったスチュアート・ピアースやジョゼ・モウリーニョ現レアル・マドリー監督、フース・ヒディング現アンジ・マハチカラ監督らがあがっていた。
そうそうたるメンバーの中でホジソンの知名度はどちらかと言えば低く、しかも実績はそれほど良いわけではないのですが、イングランドでは意外(?)に評価は高いようです。

その原因は、07年シーズンから2シーズン半率いたフラムFCでしょう。降格が危ぶまれたフラムをシーズン途中で率いると、その年は残留に成功。翌年はプレミアリーグ12位、FAカップでは準決勝進出、ヨーロッパリーグ準優勝というクラブ史上最高の成績を残しています。

その後、リバプールに引き抜かれましたが、そこではうまく行かずわずか半年で解任。ただ、その1ヶ月には現在のWBAの監督に就任し残留させると、今シーズンも10位(36節終了時)と、代表クラスがいないチームとしては上出来な成績を残しています。

また、代表監督経験も多く、スイス代表では94年のW杯に出場し、UAEやフィンランド代表も率いています。

イングランド人でクラブでの実績があり、代表監督も経験しているとなるとおのずと選択肢が限られ、そういった意味で、レドナップやピアースより優先されたのかもしれません。

ただ、今回の決定は、どちらかというと消去法で選ばれた感が強く、イングランド代表に彼が適応するのかが疑問です。
フラムやWBAのように中位~下位レベルのチームをやりくりさせるのは上手ですが、インテルやリバプールのように強豪で個が強いチームでは失敗しています。イングランド代表もフラムやWBAタイプではなく、インテルやリバプールタイプなので、チームをうまくまとめられるかが不安材料です。

リンク:Euro 2012 - FA confirms four-year deal for Hodgson(Yahoo! UK)



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