授業は3日間あるんだけれど、
授業が終わってから私は、研修中の塾に行っていた。
ただ、図工科の2日目の夜は研修がなかった。
いつもの通り、小林くんと話しながら帰り、
彼の乗り換え駅で私も快速に乗り換えるため、二人で下車する。
いつもだったら、「まぁそんな感じだよね・・・じゃあまた明日」なんだけど、
話が終わらない!
立ち話!
主婦か!
「よかったら、どっか行って話さない?」勇気を出して言ってみた。
小林くんもうなずいてくれて、駅ビルのカフェへ。
オレンジジュースでフレッシュな感じを味わいたい小林くん、
まったりミルクティーのわたし。
小林くんって、学校でもそうなんだけど、
ハンカチをきちんと持っている「ハンカチ王子」なの。
そりゃ、わたしも女子らしいブランド物のハンカチを持っていかざるを得ない。
きちんとしていて、上品。
いつも、しっかり目を見て話を気持ちよく聞いてくれる。
その心地よさって言ったら、もう・・・この時間がいつまでも続けばいいのにって思う。
2時間くらい話して、「8時になるから帰ろっか」って小林君が言った。
ここで、ご飯に行かないのは、やっぱり彼女じゃないからなんだろうなって思う。
カフェに入ったとき、
「ちょっとごめん」って言ってケータイ打っていたのは、
彼女への「今から大学の知り合いとお茶するけど何もないからね」っていう内容だと予感した。
仙台での帰り際、つまり小林くんに出会った直後、
彼女の存在を知ってしまった。
2月13日の夜中に、14日に大学で開催されるイベントに誘ってる人がいた。
小林くん、必死で言い訳してるんだもの。
「この人、もっとまともな嘘つくか、彼女と約束があるって言えばいいのに」って思っちゃった。
だから、知ってた。
知ってたけど、知ってたはずなんだけど、
あまりに優しすぎて、キラキラしていて、信じられなかった。
「この人の一番」であることはどんなに甘美な味わいなんだろう・・・
そんな感じ。