デジャブ感が否めない。
タケシが目を覚ますとそこは見知らぬ場所だった。
四方を囲むコンクリートの壁、天井には格子でふさがれた天窓。
扉はどこにもない。
タケシは閉じ込められていることを確信した。
なにか仕掛けがあるかもしれない。
タケシは一通り壁を叩いたり、押したりしてみるがやはり何も起きない。
気が抜けたように、壁にもたれ座り込むタケシ。
そのとき、タケシはあることに気がつく。
「文字だ」
正面の壁の端になにか文字が刻まれている。
タケシはゆっくりと立ち上がり、文字に近づいていく。
だんだんと何が書かれているかがわかってきた。
「これは!」
コンクリートには弱弱しくこう彫られていた。
「ブログはじめました」