Believe, believe, there's magic here tonight
Believe, believe!

それはとても静かな夜で
つんと冷たい空気は頬をさした
思わずきっとキミをにらんだ
「……ボクのせいじゃないですよ」って
そんな顔をしてる

なんでもないこの瞬間が
一生記憶に残るような気がしたんだ

星が瞬くこんな夜に願い事をひとつ
叶うならこの時よ続けと
同じ空を見上げながら 大切な事ほど
すぐそばにあるのかも なんて思ってた

いつも一方的な感情
それじゃ伝わらないことくらい
わかってるつもりよ

元々鈍いキミはきっと
私が怒ってばかりいるように
見えるだろうけど
困難だらけのこの世界で
キミがいる
それだけの事で今日も生きてゆける

星が瞬くこんな夜にひとりぼっちが二人
抱えた痛みを分け合うように
同じ空を見上げてたら
何か言わなきゃって
だけど何て言えばいいんだろう

「ねえ、流れ星が見たいな」
冗談で振りかざした指先
綺麗な尾を引いた
それはまるで魔法のようで

星が瞬くこんな夜に忘れてた事をひとつ
言いかけてどくん、と跳ねる鼓動
闇の中一瞬触れた手
キミは気がついてる?
これってきっと
そういう事なのかな

星が瞬くこんな こんな夜に
あふれる人で
にぎわう8月末のお祭り
浴衣を着て下駄も履いて
からん ころん 音をたてる
ふいにあがった
花火を二人で見上げた時
夢中で見てる君の顔を
そっと盗み見たの

君の事嫌いに
なれたらいいのに
今日みたいな日にはきっと
また思い出してしまうよ

こんな気持ち
知らなきゃよかった
もう二度と
会えることもないのに
会いたい 会いたいんだ
今でも想う
君がいた
あの夏の日を

少し疲れて二人
道端に腰掛けたら
遠く聞こえるお囃子の音
ひゅるりら 鳴り響く
夜空に咲いた
大きな大きな錦冠
もう少しで夏が終わる
ふっと切なくなる

逆さまのハートが
打ちあがってた
あははって笑いあって
好きだよって
キスをした

もう忘れよう
君のこと全部
こんなにも悲しくて
どうして
出会ってしまったんだろう
目を閉じれば
今も君が
そこにいるようで

甘い吐息
微熱を帯びる私は君に恋した
その声に その瞳に
気づけば時は過ぎ去ってくのに

まだ君の面影を探して
一人きりで
見上げる花火に
心がちくりとした
もうすぐ次の季節が
やって来るよ
君と見てたうたかた花火
今でも想う
あの夏の日を
桜が咲くよ
見慣れたいつもの坂道に
ああ 別れを

泣いて笑ったあの日々
なんだか昨日のことのよう
この道はそう
未来へ続く道
そんな気がしたの

例年より早い開花予想を
キミは嬉しがってた
私は笑って「そうだね」
って言った
あと少ししたらもう
ここには戻れないのに

言葉じゃうまく言えない想いを
キミに打ち明けるとしたらなんて
伝えよう 最初で最後
いつか一緒に帰った道は
私にとって特別な思い出
忘れないよ
さよならメモリーズ
春が来たら
それぞれの道を

また会える日を願って
さよなら
小さくつぶやいた
空はあの日と変わらず
青くて だからちょっと泣けた

わざと遠回りしたの
少しでも長くキミの隣にいたくて
私はおどけて「まちがえた!」
って言った
キミは笑う その顔が
まぶしくて目をそらした

言葉じゃうまく言えない想いを
胸に抱いてこの道を歩いた
覚えてる あの時キミは
私の名前を呼んでくれた
二人 夕暮れの帰り道で
忘れないよ
さよならメモリーズ
出会えた事
感謝してる

初めてみた満開の桜
あれからどれくらい変われたんだろう

一目見た時に思ったんだ
この人の事 好きになりそうって
何でかな わかんないよ
それからの毎日はとても楽しくって
だけど同じくらいに辛かったんだ

ごめんね なんかうまく言えないよ
だから私 キミとなんていうか
今のままさよならしたくないの
友達のままじゃもう嫌なの

言おうと思ってた
私キミの キミの事ずっとずっと
前から好きでした

ああ やっと言えた