■タイ古式マッサージという施術
タイの伝統古式施術法はゆっくりと時間をかけて全身の施術を行ないます。
まずは、足裏を十分に施術します。
足裏をマッサージする事で筋肉、血管、神経を刺激し、血液の循環を促します。
そうすることで、老廃物も一緒に洗い流され、きれいな血液によって酸素も補給されるわけです。
血液の循環が悪くなると、疲労がたまり体調は次第に狂ってきます。
足は「第二の心臓」と呼ばれますが、筋肉の3分の2は足にあって、心臓から送り出された血液を再び心臓へ送り返すポンプの役割を果たしているからなのです。
通常でも、足部分の血圧は上半身の血圧の10分の1程度しかありませんから、心臓からいちばん遠い足には、血液がうまく循環していません。
足の裏や甲には、自律神経など全身をコントロールする神経が集中しています。 この足の裏と甲の反射区を刺激することで体調を整え、自分自身の力で健康を維持させることができます。
タイ古式マッサージでは、まず足裏を施術することから始めます。次に、脚全体をエネルギーライン(セン)に沿って圧迫します。
母子の圧迫の後、手掌の圧迫というように、脚にある6本のセンを何度も往復しながら圧迫していきます。
「気」の流れを促し、血液やリンパの循環を促します。
血液は血管の中を巡っていますが、圧迫によって細胞内の老廃物を毛細血管へと意図的に押し出しているのです。
通常、脚部分の施術で40分から1時間以上をかけます。
これがタイマッサージのひとつの特徴とも言えます。
その後は、腕や腹部、腰、背中、肩、 首、時には顔や頭などの施術を行い全身を温めていきます。温まった状態を確認しながら、ストレッチを行ないます。
タイマッサージは「世界で一番気持ちいいマッサージ」 とも呼ばれています。