昔々の話、
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とてもとても要領のいい人がいた。
勉強でもスポーツでも、芸術的なものでもそうだ。
それほど頑張っている様子でもないのに、常にその分野でのトップクラスに君臨する。
彼は常に皆をリードし、輝いている。
時は流れ、この天才は、やがて彼よりもより優れた天才と出会い、競い、敗北を知った。
だが、彼はその敗北から立ち上がり、更なる力を身につけ、光り輝き、ついには周りの人々に賢者と言われ、尊敬された。
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私たちは、賢者からは程遠い存在なのかも知れない。
賢者と呼ばれるには、あまりにも遠い位置にいるのかもしれない。
もっと言えば、どう頑張っても賢者とは呼ばれないかもしれない・・・
しかし、到底才能のない人が、ひたすら努力を重ね、少しでも賢者に近づけたら・・・
何が起ころうとも、、、
勝てる見込みが無くとも、、、
ひたすら歩を前に進め、
やがて賢者と同じ、あるいはそれ以上の力を身に付けたら・・・
その人は、、、
全ての人に大いなる勇気と希望を与え、
さらには、
彼らを失いかけた夢へと立ち上がらせ、
勇者 と呼ばれるのだろう。
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私たちは知っている。
勇者には誰でもなれる。
なぜ?
勇者ってのは、はじめ弱いんだ・・・
戦いはそこからだろ?