『「魂」の本当の目的』(7)なぜ幽界に捕らわれてしまうのか | ココのアセンション日記

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あなたはなぜこの世にやってきたのか?

『「魂」の本当の目的』池川明・サアラ 大和出版 

(7)なぜ幽界に捕らわれてしまうのか

投稿者 zeranium 日付 2018年8月 4日

 

それでもアストラル界に戻れないのはなぜか?

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   輪廻や転生とともに、解脱という言葉も良く使われます。解脱すれば輪廻が終わると捉えている人が多いようですが、その通りです。解脱とは、輪廻の輪から抜けてアストラル界へ戻り、マスターソウルへ還ることです。

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   前に延べましたが、すでに幽界は壊されて機能しなくなっている上に、ごていねいに地球人の魂が幽界を通り抜けられるように、サポートしてくれている存在たちがすでにいるのですが、そうであってもなぜか、戻るべきアストラル界に全ての魂が戻れるわけではありません。

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   ここで何が大きな障害になっているかと言えば、霊的なことに関する正しい知識がないために、正しい認識が持てていないことです。たとえば死んだら三途(さんず)の川があり、そこを渡ると引き返すことができないとか、閻魔(えんま)様が待っていて裁きを受け、その結果、地獄に堕ちるか天国に行けるかが決まる、などとどこかで信じていることです。こうした何かの宗教を信仰しているわけではなくとも、どこかで聞きかじった概念があるので、自らそのような世界を創造することになります。

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   ですが、生きている時は考え方を変えるのはそんなに難しくないのですが、死んでからでは概念を変えるのは相当困難です。なので肉体に生きている間に、正しいことを知っておくのはとても重要なことです。

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魂が軽くなると何がどう変わるのか?

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   魂の重さは人によって違います。前向きで、楽天的で常に新しいことにチャレンジしているような魂は、エネルギーが循環しているので、たとえて言えばヘドロのようにならないので軽いエネルギーをしています。

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   一方で、絶えず外からの評価を意識したり、人との比較ばかり考えていると、恐怖や焦り、不安のためにどんどん壁を作っていきます。そうすると意識は外に向かっていても、ガラスの向こうの光景を見ているようなものなので、新しい情報は入って来ず、自分からも出て行かないのでエネルギーは循環しません。

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      そういう生き方をしていると、地球自身に負担がかかります。なぜなら先述したように、地球フィールドの中に私たちのフィールドがあることから、私たちはマザーアースに寄生しているような状態にあり、私たちが自分に壁を作るようであれば、地球自身にもたくさんの壁ができてしまい、宇宙との交流を妨げてしまうからです。

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   これから先、地球を進化させるためには、地球自身が他の惑星や恒星たちと豊かな交流をする必要があります。それには、今の私たちのような意識では重すぎて難しいのです。

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   ところで、最近の水の研究には飛躍的なものがあり、興味深いことがたくさん解ってきています。水は、私たち1人1人がどう生きればよいのか、他者とどう関わればよいのか、どんな社会を作るべきなのかを教えてくれます。

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   まず汚染されていない健全な水の分子は、周囲の分子と手をつなぐためにたくさんの手を外側に出すような形になっています。ですが、そこに塩素などが入って来ると、水は外に出していた手を水同士でつないで、バリアを作ろうとします。私たちの細胞の周囲にも水の膜がありますが、やはり外敵がやって来ると、水は水同士で手をつなぎ、外からの侵入を防ごうとします。

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   水が外敵と判断するものの中には、放射線や大気汚染の原因となる物質や、食品添加物などが含まれます。このようなものが体に侵入してくると、水はちゃんと細胞を守ろうとしてくれます。これを人間関係にたとえると、誰でも攻撃されたり否定されたりすれば、関わりを持ちたくても自分を解放することができなくなります。それは国と国との関係においても同じではないでしょうか。

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   今でもまだ、地球は進化できないで、ブラックホール化してしまう可能性が残っています。この小さな惑星上でさえ、未だにたくさんの国が分裂して対立し合っているようでは、この先の可能性は変わらないでしょう。お互いの国の利益を超えて、私たち1人1人が、まず同じ人間として健全なつながりを取り戻し、豊かな交流を目指すならば、今後の国のあり方を変える大きな一歩となるでしょう。そのためにも、私たち1人1人の魂が軽くなり、エネルギーが循環されていくことが大切なのです。

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全ては利害関係だけで成り立っているのか?!

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   さて、社会を変えるのは、やはり1人1人の意識の変化にかかっています。これは自分も含めての話ですが、親は「子どもの幸せを願っている」と言いますが、裏を返せば、その本心は「自分が心配したくないから子どもに幸せでいてほしい」のです。今、この子にとって何が幸せか、子どもはどうすれば満足するかがわからないので、親自身の幸せと思う願いにそって型にはめてエリートコースを歩ませて、というのは結局、自分が心配や苦労をしたくないからなのです。

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   たとえば今どき、自分の食べたいものを子どもに分けるお母さんはあまりいないと思います。子どもは塾に行かせて、親はその間にお茶してケーキを食べていますよね。考えてみると、それはあり方として間違ってはいませんか? 子どもだって塾に行くより、ケーキを食べていたいはずです。

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   それがいいとか悪いとかではなく、みんな心が疲弊しているのだと思います。だから妻は、夫から貪り取ることを無意識のうちに考えています。でも「私は夫のことを考えています」と皆さんおっしゃると思うし、そういう気持ちがなくはないとは思いますが、あっても実際には、夫から搾取しているのです。つまり、自分から何かを提供しようというのはあまりなく、「あなたがやってくれたらやってあげてもいい」という利害関係になっているのです。

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   意識はエネルギーなので、自分が疲弊してエネルギーが枯渇状態になっていると、物理的な意味でも意識を外側に広げることはできません。ですがエネルギーが充分に満たされていると、エネルギーである意識は広げようとしなくても、自然に広がっていって人を配慮できる状態になります。

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   ですが今は、誰もが安心できない不安な状態にあり、未来に対する希望も持てないことから、誰もがやみくもに頑張って何かにしがみついています。だから何でも抱えていたいし、握りしめておきたい、そうでないと安心できないという状態です。

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   お金がないから離婚できないという人も非常に多いですね。でも離婚したとたん、仲良くなる人たちもいます。つまり利害関係がなくなったとたんにそうなるのです。財布が別になったら仲良くなって、ずっと同居している人たちもいます。ですがこのような人間関係しか作ることができなければ、誰も幸せになることなんかできません。これでは金星の力がまったく使えていないからです。

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もっと自分に楽しいことをさせよう

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  では、こんな人間関係しか作れない理由はどこにあるのでしょうか。一つは今の経済の仕組みにあると思います。今の経済の仕組みはまるで「椅子取りゲーム」です。常にどこかに不足が起きるように仕組まれているのです。そうだとすれば誰も安心してはいられませんね。常に、早く次の椅子の前に行こうとして焦燥感に駆られ、落ち着いてリラックスすることなんかできません。

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   このような仕組みの中で、少しでも優位な立場で椅子取りゲームに参加するには、高学歴が必要だと考えたり、一流企業に就職したり、公務員になるべきだと教えられてきたかもしれません。でも今は、もうそのような迷信は通用しなくなったので、何を信じて拠り所にしたらよいか解らなくなっている人も多いでしょう。

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   今、時代は大きく変わる時が来ました。つまり、今までのような経済の仕組みによって、私たちが不公平なゲームを続ける必要などありません。ですが今はまだ時代の端境期なので、先を見通すことは難しいです。ですが未来を作るのは私たち1人1人の意識だということを、しっかりと自覚し覚えておきましょう。

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   今までの不公平で片時も安心できない、このようなゲームの世界は終わるのですから、「これから先はどうなるのか」と不安を抱くよりも、「これからどんな世界になってほしいか。どんなふうになったらもっと楽しい世界になるのか」と考えることが重要です。

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   そのように未来に向けて思考を使うことに慣れていない人もいるでしょう。まず手始めに、どんな意味のないことであっても、価値がない些細なことに思えることでもいいので、自分が楽しいと感じられることを自分にさせてあげましょう。

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   たとえば漫画を読んでいたければ出来る限り読ませてあげる。温泉に行きたかったら1週間以内に行かせてあげる。小さなことでも必ず自分の願いを叶えてあげる。などで、そういうこと自体が楽しくなるかもしれません。こうして少しずつ、自分に対する信頼と愛情を獲得してゆくことも大切です。楽しいことに夢中になれば、その分心配事を考えるヒマがなくなります。

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これが本当のスピリチュアルな生き方

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   多くの人が持っている死後のイメージとしては、亡くなった後、生前の行ないを善か悪かでジャッジされる(裁かれる)というものです。そして、このイメージのせいで幽界に捕らわれてしまいます。ジャッジするのは自分自身であり、生きている時にジャッジされる社会に慣れていることから自分で自分をジャッジしています。ですから死んでからそうしないためには、肉体に生きている時から、自分も人も裁かないという考え方や生き方が重要です。(自分を裁く=人を裁く)

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   死んだ後のアストラル界には、実はあらゆる評価というものはありません。そこは全てが自由であり、同時に(せずにいられなかったという)必然で起きていることを誰もが理解できる世界です。よって、そこで自分自身を振り返って評価するということは、アストラル界を否定し拒否することになります。

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   ですから、普段から自分の欠点や劣っているところばかり考えて、劣等感を持って生きている人は、今のうちに考え方を修正して、「毎日正しく生きることよりも、毎日楽しく生きることを心がけましょう。

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   今の社会は個人に対してとても冷たく、そして無責任です。社会は決してあなたの幸福など望んではくれません。むしろ、あなたの絶え間ない努力と犠牲を要求してきます。そしてそんな社会を許して来たのは私たち自身です。これからはもっと積極的に、私たち自身の「幸福」にせきにんを持って取り組む必要があります。そうすることが何よりスピリチュアルな生き方です。

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   そのような生き方に変えて生きようとすれば、輪廻の輪に捕らわれることなどありません。なぜなら、もう自分を裁くような考え方はしなくなるので、おのずと自分の魂が望む探求を優先する人生になるからです。

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身近な人がアストラル界へ行くのをサポートする

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   身近な人の死に関わる時、その人が無事にアストラル界に行くようサポートすることは十分にできます。昨年の9月に亡くなった私の夫も、亡くなった後にそれを強調していました。私は、彼が亡くなってからもずっとコンタクトを取り続けています。彼の遺骨は、彼が大好きだったハワイの海に散骨しました。

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   夫がいるのは幽界ではありませんでした。夫が亡くなってすぐ、無事に幽界を抜けてアストラル界に行けたかどうか尋ねると、「簡単だった」と答えが来ました。夫が言うには、人間的な感情、感覚は最初の7日間しかこちら側と共有できないのだそうです。つまり、人間の「美味しい、うれしい、悲しい」といった感情、感覚と、アストラル界の感覚は違うのだそうです。

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   (彼が向こう側に行って)7日目に、「これ以上はできないんだ」と言います。「何が?」と聞くと、「生きていた時の経験があるので、あなたの思いは理解できるけれど、感情、感覚はもう共有できない」と言いに来たのです。「60日間は相当現世に近い所にいられる」とも言っていました。

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   でも、こちらも段々キャッチする感覚ができてきて、60日を過ぎても、彼とそんなに離れている感覚はありませんでした。それでもこちらから「何があったの? どうしているの?」と呼びかけることは少なくなっていきました。

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  そんなふうに彼を身近に感じてはいても、彼の死で私の細胞が受けたショックは、おそらくまだ消化できていません。彼がいる世界は、ここで生きている皆さんが思う死後の世界とはだいぶ違う感じです。7日目というのも個人差があるのかもしれず、やはり段階を経て変わっていくようです。

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   彼は「簡単に(アストラル界へ)行けたのはあなたのおかげだ」と言っていました。私は彼が亡くなる前に「いなくなるのは寂しいけれど、あなたが自由になって可能性が広がるなら離れて行っていいよ」とずっと言っていたのですが、それがすごくよかったと言っていました。

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   見送る側がいい意味であきらめることと、私は死んで終わりとは思っていないので、「こちらでできないことができるはずだ」と、この先の彼の可能性をすごく願ったのですが、それがよかったようです。
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   つまり、亡くなる人がスムーズに向こうの世界(アストラル界)へ行くためには、家族や親しい人がそれをどう受け入れて、その人への執着をどう手放していくかが問われます。

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   アストラル界とは、宇宙の全ての生命が亡くなった後に行く世界です。肉体を離れて亡くなった後、すぐにマスターソウルに戻ってもすぐにはなかなか馴染めないので、それまでいた世界で取り込んだ信念や概念を捨てて自由になるために、訓練をするためのリハビリセンターがアストラル界です。

 

 

  📖  あなたはなぜこの世にやってきたのか? 『「魂」の本当の目的』

 池川 明・サアラ 大和出版    抜粋

 

 

<記事一覧>

(1)1人1人の成長が地球の進化の決め手となる

(2)自分は何をするために生まれて来たのか?

(3)誰もが自分の「魂の目的」に適った能力を持っている

(4)生まれた時に魂が持ってくる情報

(5) すべては宇宙の漆黒の闇「空」(くう)から始まった 

(6)自分の魂に書き込まれているもの

(7) なぜ幽界に捕らわれてしまうのか