「マルティニークからの祈り」 | キム・ナムギルと私

キム・ナムギルと私

寝ても覚めてもキム・ナムギルだらけの毎日。そんなナムギルさんへの想いを日々綴っています。

チョン・ドヨンさん主演映画「マルティニークからの祈り」先日DVDを借りて観ました。

イメージ 1

過去に見たドヨン作品は「ハローマイサンシャイン」
「シークレットサンシャイン」
「ハウスメイド」といづれの作品もかなり現実離れした主人公と、そのお話しばかり。
なのでこの「マルティニークからの祈り」の中の「平凡な主婦に…」という部分が興味深くていつか観たいと思っていた作品でした。

この映画は…
2004年10月30日、フランスのオルリー空港で平凡な主婦ジョンヨン(チョン・ドヨン)が突然、麻薬密売容疑で逮捕される。家族を貧困な生活から救うために“金の原石”と言われて運んだものが、実は麻薬だったのだ。異国での突然の逮捕劇。言葉も分からず、弁解の余地も与えられないまま、祖国から12,400km離れたカリブ海に浮かぶ島、マルティニークの刑務所に送り込まれる…という韓国で実際にあったお話。

過去に見た作品のせいか、
正直なところドヨンさんイコール人生の底辺をもがき生きる女っていうイメージが強くて、きっとこの映画の中でも髪を振り乱して、泣きまくってばかりなんだろうな…って見る前は想像してました。
でもドヨンさんの演技は私の想像とは逆で、もちろん泣き叫ぶ場面も少しはあるけれど、じっと耐え抜く姿が事の深刻さをむしろ強調して、身に覚えのない罪で遠く離れた場所に連れてこられ言葉もわからない、自分の周りで起きてることがわからない…そんな状況に置かれた時、人って泣き叫ぶことすらできなくなるんだろうな…って思えてちょっと怖くなりました。

つまりこれがナムギルの言う力を抜く演技なのかなぁ~なんて思ったりして。
悲しみと絶望で泣き叫ぶ力の入った演技よりも、淡々とした主人公の姿が、観ているこちら側の想像力を引き出して、余計に映画の世界に入り込めるのかもしれないなぁ~と…

で、ドヨンさんの「平凡な主婦」ぶりですが、夫と4歳の可愛い娘を持つ普通の主婦をこれまた「さらり」と演じていました。
4歳の娘とのシーンではドヨンさんの笑顔がなんとも柔らかくて、可愛いんですよね。そこには無頼漢のヘギョンはどこにもいませんでした(笑

「さらり」と演じる平凡な主婦が異国の地で突然逮捕される…
この落差の見せ方が本当に上手い人だなって思いました。韓国の男優さんが挙って共演してみたくなる理由が分かる気がします。
チョンドヨンさんって
やっぱり凄い女優さんなんですね。

無頼漢での共演でナムギルに与えた影響はとても大きかったに違いないとこの映画を観てまた改めて感じました。
これからのナムギルの作品がとっても楽しみですキラキラ