〜AYA世代〜(アヤセダイ)


まだまだ一般的に耳馴染みのないこの言葉


15~39歳の思春期(Adolescent)と若年成人(Young Adult)の英語の頭文字で、15~39歳のがん患者を指すことが多いこのAYA世代の若いがん患者をモデルにした無料撮影会が6~7月にかけて合計5日間、東大阪市の布施にあるスタジオライトアップさんで開かれました。


支援に取り組むフォトグラファーの西尾さんが、患者さん達を元気付けようと企画しはじめられました。


私が今回この企画を知り、参加することになったのは、師匠吉澤が医師であるお友達の呼びかけに賛同して参画した事がきっかけでした。


今や、2人に1人ががんを患うと言われており、誰もが少なからず何かしらの関わりを持っているのではないかと思います。


本日、全5日間の撮影会を無事に完走してきました!




私は1番楽しいこの5日間だけを味わって、参加者の方からの「ありがとう!」を沢山いただく役得を得ましたが、西尾さんは何ヶ月も前からこの日を迎える為にたくさん準備をしてこられ、もっともっとたくさん裏方で支援、協力してこられた方々がいらっしゃる事もお伺いしました。


そして、参加者の方や、ご家族がこれまでご自身のご病気と向き合ってこられたお話しを伺って、言葉には言い尽くせない想いがあってこその今回の笑顔や涙だと知ると、やはり胸に込み上げるものがありました。




私にはただ〈着付けをする〉という技術があって、これがお役に立てるのであれば と参加させていただきました。




取材の方に「がん患者の着付けをするにあたっていつもと違って特別な事がありますか」とインタビューしていただきました。


お衣装選びのお手伝いをしてスタイリングとコーディネートをさせていただき着付けをする。



いつもと違う特別な事は何もしていません。


お気持ちを汲み取り、愛情を込めてお着付けする。


お身体に直接触れる事だからこそお身体やお気持ちにより近いこの行為には細心の注意も必要となることは日頃から師匠に叩き込まれてきております。


もちろんご体調を1番に考え、身体に負担がかかる場合には紐の締め具合などを調整させていただいたりしますが、それもその日の体調を考慮してどなたにでもしてさしあげるいつも通りの事です。


身体に個性がある事はご病気をお持ちであってもそうでなくても誰にでもある事ですし、気にされている方そうで無い方も様々です。


着物を着る時に、そんなお悩みなどを託していただいて、安心して楽しんでいただけるよう不安を無くすようにお着付けてさしあげる。


改めて着付け師という仕事の役割の大切さを再認識させていただくことができました。




着物に合わせてヘアメイクをしてもらう。

素敵になった自分がスタジオの真ん中でライトを浴びて主役になる。

そしてその輝く一瞬一瞬をシャッター音とともに切りとってもらう。

その全てが輝く思い出と一緒に写真に残る。

そしてみんなが笑顔になる。


夢のような素敵な時間でした。



カメラマンの西尾さん、ヘアメイクの塩井さんはじめ現場スタッフの皆さんとは今回「はじめまして」からのスタートでしたが、素敵なチームの一員として混ぜていただけた事は何よりも宝となりました。




そして今回は残念ながら骨折して参加できなくなった師匠吉澤に代わり、私がメインとなりアシスタントさん達に1名ずつ計4名、同行してもらいました。

私もアシスタントさんたちも本当に良い経験をさせていただきました。


まだまだまだたくさん素敵な思い出があって、もっともっと伝えたい事があるので、また少しずつお伝えできればと思います。




まずは今回この撮影会でお出会いする事ができた皆さんに私からも「ありがとう」をお伝えしたいです。


本当にありがとうございました。


そして、この素敵な取り組みが少しでもたくさんの方の目に止まって、理解が深まることを願っています。

以下詳細についての記事ですので、是非ご一読ください。


▽AYA振袖撮影会 詳細記事(読売新聞)

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20210526-OYO1T50017/?fbclid=IwAR0uie4OI3pYkQm-lKk4uCNlTMG2W4YYUSA3_fW_xEhhB-x9MKmCMEZG8ZQ



株式会社アンベリール

吉澤暁子きもの着付け教室

大久保縁